二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】曇空にも月は輝く キャラ人気投票中! ( No.160 )
日時: 2011/01/22 12:30
名前: 瑠々 (ID: TV9sr51/)

第三十一訓「ラスボスを見ると色々むかつく事が多い」


「ホラホラ、退いた退いた!!」

「其処を退くネェェェ!!」

神楽と月奈の威勢の良い声と同時に、鬼兵隊の人がどんどん倒れていく。其の二人の強さは圧倒的で、敵は皆呆然としていた。

「ホワチャァァァァァ!!!」

神楽の声が響くと、船の甲板の居る者は全員倒れた。
其の様子を見届けると、月奈達は船の中へと走った。が、

ガキィィィィィィン!!!

と言う金属音が響くと、とっさに月奈達は構えた。
其処には他の鬼兵隊の連中。すると、新八・神楽・七香は前に出ると、

「銀チャン、月奈。ラスボスは任せたネ!!」

「雑魚はこっちで片付けるから!」

「早く行って下さい!」

三人はチラリと月奈と銀時に目をやる。月奈と銀時はニッと笑うと、

「「了解」」

そう言い、奥へと走った。




あれからどの位経ったのだろうか。
月奈と銀時はずっと艦内を走っているが敵が現れない。

 嵐の前の静けさ

此れは正に此の事だろう。
すると、辺りが急に明るくなり、視界には曇り空と海が広がっていた。
銀時と月奈は辺りを見回した。其の時だった。

「銀時ィ!!後ろッ!!」

「っ!」

月奈の声と同時に銀時が木刀で防御する。
銀時の後ろを取ったのは乖離だった。

「月夜叉、何処見てんの?」

上からそう声が掛かると、月奈は高々とジャンプした。

「春麗!!」

月奈を攻撃したのは春麗だった。
月奈は屋根に着地すると同時に、銀時も屋根に上った。
そして、春麗と乖離も上る。月奈と銀時は、お互いを見ると飛び出した。

其れを華麗に避ける春麗と乖離。だが、直ぐに月奈は方向転換し再び春麗に斬りかかる。銀時も同じく後方に飛び乖離に斬りかかる。

春麗は素早く防御したが、乖離は防御し切れず、銀時の木刀に当たり、後方に勢い良く飛んだ。

ギリギリと言う刀と刀が合わさる音がする。
月奈と春麗。強さは互角だった。

「姉に斬りかかるとは、血は争えんね」

「・・姉?」

月奈の問いに春麗は刀を下ろす。顔を隠すように被っていた布を取る。

「・・なッ!!」

月奈は春麗の顔を見て、自分と眼を疑った。
其処には、髪の色以外は自分にそっくりな顔。

月奈の脳裏に浮かぶ顔。


「・・・芹奈・・・姉ェ・・?」


其処には、一人の姉の姿があった。