PR
二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【銀魂】曇空にも月は輝く キャラ人気投票中! ( No.180 )
- 日時: 2011/02/15 18:10
- 名前: 瑠々 (ID: TV9sr51/)
第三十八訓「心配性な人は結構居る」
「「退いた退いたッ!!」」
「邪魔だよ!!」
新八・神楽・七香の威勢の良い掛け声と共にどんどん敵が倒れていく。
船の甲板には沢山の人が倒れている。
「銀さん、月奈、大丈夫?」
「私は何とか・・・」
月奈はチラリと日向に肩を貸して貰っている銀時を見た。
銀時の白い着物の横腹部分は血で滲み、口からは血が出ている。
ごめん、銀時。
月奈は心の中で言った。其の時、先頭を歩いていた神楽達の足が止まった。
神楽達の視線の先——其処には空。
空が如何にかしたのだろうか、最初はそう思っていたが不自然な事に気が付く。
(空が何でこんなに近いの・・・?)
月奈達は慌てて船の下を見た。
其処には——
「・・船が、浮いてるッ!?」
乗り込むまでは海に浮かんでいた鬼兵隊の船。
何時の間にか宙に浮いていた。此のままでは逃げれない、皆そう思った。
「ねえ、あれ・・・」
七香の指差す方向・・・其処には、鬼兵隊の船とは別の船が此方に向かって来ていた。
其の船の先頭には、長い黒髪に腰に刀を差している——・・・
「ヅラッ!!!」
そう、其れは十一訓に初登場し、酷い扱いを受けた桂小太郎だった。
「新八、神楽、日向。ヅラの船が近づいたら飛び乗れ」
銀時はふら付く足で立つと、木刀を構えた。
「新八ィ、木刀貸してや」
月奈はそう言いながら新八の返事も聞かず、新八の腰から木刀を抜き取り、構える。
「銀ちゃんッ!」
「月奈ちゃんッ!」
新八と神楽が叫ぶが、月奈と銀時は笑みを浮かべた。
日向は桂の船がどんどん近づいてくるのに、いっこうに動かない新八と神楽の腕を掴み目の前に来た桂の船に飛び乗った。
其れと同時に敵が二人に向かって走り出した———・・・・!
PR