二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【銀魂】曇空にも月は輝く キャラ人気投票中! ( No.183 )
- 日時: 2011/02/24 20:44
- 名前: 瑠々 (ID: .qxzdl5h)
第三十九訓「藍の鬼の決意」
「押せー押せー!!相手はたったの二人ぐはぁ!!」
「二人相手に何をやっぶほぉ!!」
大勢の敵をドンドンなぎ倒していくのは銀色と桜色・・銀時と月奈のたったの二人。
百を超えるであろう人数を次々と倒していく。
「挟み込めェェェェ!!!」
一人の男の声と共に数人が月奈を囲み、同時に刀を振り上げた。筈だった。逆に月奈の周りにいた者がドミノの様に倒れて行った。
其の様子を桂の船から見ていた新八は落ち着きが無いようだ。
「桂さん!如何するんですか?此のままじゃ銀さん達、船に取り残されてしまいますよ!?」
「仕方ない」
桂は一つ溜息を吐くと、両手に爆弾を持った。
新八は嫌な予感がした。勿論、新八だけではない。周りにいた人全員。
桂はそんな事気にせず、ヒョイッと爆弾の投げた。
銀時と月奈に向かって。
ドカァァァァァァァン!!!!
「「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!」」
大きな爆発音と共に銀時と月奈は見事に桂の船に頭から着地した。
「ヅラァ!テンメッ、何しとんじゃァ!!」
「あだだだッッ!!!ねえ、此れ脳みそ出てなーい?」
大騒ぎする二人とは違い、桂は冷静・・・、
「ヅラじゃない桂だ。お前等あのままだ「五月蝿い、ヅラ」ヅラじゃないヅラだァ!あ、間違った桂だァァァ!!」
・・・じゃなかった。
まあ、大騒ぎする三人を見ながら日向は思わず笑ってしまった。
「如何したアルか?」
「昔と変わんないなって思っただけ」
攘夷戦争の時も、喧嘩していた三人。月奈は日向が居なくなる少し前に来たが、ずっと喧嘩していた。あの時は晋助や辰馬も居たが。
船で大喧嘩している三人を見て、日向はまた、微笑んだ。
−−−−−−−−−−−−−
あの事件から5日。日向はまだ傷が癒えてないらしく、まだ仕事に復帰出来ないらしい。だが、そんな日向の姿が一軒の団子屋にあった。
そして日向の背後には月奈が居た。
「で?如何すんの?」
「何が?」
「攘夷戦に参加してた事言うのかって」
月奈の其の言葉にフッと微笑むと立ち上がった。
「如何でもいい」
日向のヤル気のない返事に溜息を吐くと月奈は独り言のように呟いた。
「そーいやラーメン奢って貰ってないなー」
日向はくるりと月奈を見ると、
「面倒臭いからヤダ」
そう言うと歩き出した。どんどん遠ざかって行く日向の背中を月奈は
ただ微笑みながら見送っていた。
すると、団子屋の店員がやって来て、
「あのぉ、お代は・・・・」
・・・・・。
其の言葉に一瞬固まった月奈。そして力一杯こう言った。
「あんのクソ女ァァァァァァァァ!!!!!」