——夜桜篇・プロローグ——あたしはずっと一人だ。家族なんて居ない。必要ない。あたしは『孤独』が一番似合う。強さ。戦場。血。此れさえあれば良い。此れさえあれば生きていける。嫌われたくないなら、好まなければ良い。裏切られたくないのなら、信じなければ良い。殺されたくないのなら、先に殺せば良い。 サダメ其れがあたしの宿命だから。 ケモノ血を求め迷宮をさ迷う兎だから。