二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】曇空にも月は輝く キャラ絵UP! ( No.218 )
日時: 2011/07/23 11:08
名前: 瑠々 (ID: .qxzdl5h)

第四十二訓「第一印象って大事」


「人探しか…。なんか前にも人探ししたよね?
作者それしか思いつかない訳?」

月奈は飛鳥に渡された飛鳥の兄・晴樹の写真を見て言った。
「月奈さん、何とんでも無い事言ってんですか」と言ったけど、それしか思いつかないんだから、しょうがないじゃないか。

「アンタもなに言ってんですか!?作者の癖に!」

ハイハイ、分かったよ。

「にしても彗さんは何の依頼に来た訳?」

「知らね。また来んだろ」

七香と銀時が短く会話した後、銀時の机の上にある電話が鳴った。
月奈が受話器を取り、「はいはーい、万事屋ですけどォ」と軽く言った。電話の向こうの相手は女性らしく、優しい声だった。
女性が告げた事に、月奈は目を見開いた。


「……吉原?」

             *

場所は変わって、吉原。
この街にある小さな茶屋『ひのや』に万事屋メンバーは来ていた。
銀時・新八・神楽は、電話の主・日輪と吉原自警団『百華』の頭領・月詠と日輪の息子・晴太達とは知り合いらしい。

「あの、日輪さん。私、依頼があるって聞いたんですけど…」

月奈の言葉に日輪は、「ちょっと待って」と言うと奥に行った。
そしてしばらくすると、一人の少女を連れて来た。

「コイツは美星。百華の副頭領じゃ」

少女——美星はペコリと頭を下げた。
それに続き、神楽がにかっと笑い、

「あたしは神楽アル!この天パは銀ちゃん。眼鏡が新八。で、このピンクが月奈で黄緑が七香、可愛いのが麗アル!」

美星は順番に顔を見た。が、月奈を見た瞬間、急に目の色が変わった。
優しい青を帯びた瞳が、暗い、光の無い色になった。

「…美星…?」

月奈が心配して近寄った瞬間、美星は背負っていた脇差を、眼にも止まらぬ速さで抜刀し、切っ先を月奈に向けた。

「「「「「「!!?」」」」」」

「美星ッ!やめろッ!!」

月詠の静止の言葉で、美星は切っ先を足元に向けた。
そして、月奈を睨みつけ、

「神楽は、吉原の救世主の一人。神楽の事は信じる。
……でも、俺はお前を信じない。月夜族なんかを……ッ」

そう言い残すと、その場を離れた。