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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【銀魂】曇空にも月は輝く ( No.30 )
- 日時: 2010/10/10 15:46
- 名前: 瑠々 (ID: 7.F5HCJo)
第四訓「早起きは三文の得」
まぶしい光が頬に当たって目を覚ました。
太陽の位置からすると六時半くらい。
1.5m先で銀時が変なポーズしていびきをかいて
寝ていた。
リビングに行くと誰も居ない。
新八っていう男の子は住み込みじゃないらしい。
私は溜息を付くと、ソファに座った。
(散歩でもしてっくっか)
私は再び立ち上がり、着替えてから外に出た。
まだ日が昇り始めたばかりのかぶき町は綺麗だった。
(港まで行ってみようかな)
そう思うと、港に向かって歩き始めた。
☆
三十分位たった時、波の音が聞こえた。
港にはたくさんの船が止まっていた。
って言っても宇宙船みたいなのが大型船に化けてるみたいだけど。私は何故か一つの大きな船の前に止まった。
何となくだけど、懐かしい匂いがしたから。
しかも一つじゃない。二つも。
———その時だった——・・・
一瞬、懐かしい匂いが再びした。
船の中から————・・・。
私は瞬時にその船を見た。朝日が目に差し込んで
よく見えなかったけど、銀時位の男の人って言うのは
分かった。
———黒が掛かった紫の髪。
蝶の柄が入った着物。
左目には包帯をしていて——・・・。
私の脳裏に浮かんだのは——・・・。
攘夷戦争で江戸城が天人の手に届こうとしていた時、
左目を失った、兄に少し似ていた男の人——・・・。
「し————・・・・っ!!!」
名前を呼ぼうとしたけど、その姿は一瞬にして
消えた———・・・・。
でも、その人の匂いはあたりに広がっていた————・・・・。
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