二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】曇空にも月は輝く 忍蝶編完結・第十九訓up! ( No.78 )
日時: 2010/11/25 16:49
名前: 瑠々 (ID: 5YaOdPeQ)

第二十一訓「秋って色々面倒臭くなるのは私だけですか?」

「たっだいま〜」

私は万事屋の扉を勢い良く開けると大きな声で言った。
すると、私の声に反応した神楽が、

「お帰り月奈!!で、このコは誰アルか?」

神楽は私の横に立っている女の子を指差した。

「この子は二宮七香。さっきそこで真選組に追われてた所を見つけて連れて来たの」

私が七香の自己紹介をすると、七香はぺこりと頭を下げた。すると神楽は、蔓延の笑みを見せて、

「今銀チャン居ないから上がるヨロシ!!」

と言うと七香の腕をグイグイと引っ張って無理やり上がらせた。

          ☆

「ずーっと気になってたんだけど、七香ちゃんって
攘夷浪士なの?刀差してるけど・・・」

私は自分も刀を差している癖にそんな事を聞いた。

「ウチ、攘夷浪士じゃないですよ!!ウチの家、道場やってて、天人襲来から門下生一人もいなくなっちゃって。で、大阪から江戸に出稼ぎに来たんですけど・・・」

突然七香の瞳に涙が浮かんできた。私と神楽はギョッとして、「どっ、どどどどっど、どうしたの!!?」と
急いでティシュを持ってきた。
すると七香は鼻を啜ると、

「ウチ、江戸に家貸して貰った筈なんですけど、
・・・・・その家に、他の人住んでて、追い出されて・・・」

七香はティシュを二・三枚取ると、涙を拭いた。
神楽は何かを思いついたのか、私の方に寄って来て、

「—————。七香に聞いてみるネッ!!」

「えっ!?でも銀時に聞かなくて良いの!?」

私の言葉を無視して神楽は七香の手を掴むと、

「七香、万事屋で住み込みで働けば良いネッ!!」

と言った。その時丁度銀時がジャンプを片手に帰って来ていて、神楽が銀時に飛び付くと、

「このコ、万事屋で住み込みで働かせるネ!!!」

「ハァァァァァァァアッ!!!!????」

銀時はジャンプを勢い良く真っ二つに破いてしまった。



その後説得の結果、七香は万事屋に居候する事になりました☆