二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 学園BASARA ( No.3 )
日時: 2010/10/21 00:02
名前: YAMATO (ID: 7a/rdtO6)

第2章 幸村の恋





生徒A「なぁ、B組の戸柴鈴那って知ってるか?」

生徒B「誰だ、それ?」

生徒A「例の転校生だよ。3人の内唯一の女の。」

生徒B「あぁ、転校生か。」

生徒A「で、その戸柴鈴那ってさ、すげー可愛いらしいぞ。純粋そうで。」

生徒B「まぢかよ!ちょっと見に行こうぜ!」

生徒A「可愛いっつったらすぐ食いついたなw」

生徒A「でもその子、性格が変ならしいぞ。」

生徒B「変って?」

生徒A「思い込みが激しい・・・とか。」









政宗「HA!なかなかやるじゃねぇか!」

唯人「あんたもな!」



政宗と唯人は剣道で一騎打ちをしていた。
政宗は驚くほど強く、唯人はますます変なヤツだ、と思った

部活が終わり、政宗が話しかけてきた。


政宗「唯人、最近幸村の様子、おかしくねーか?」

唯人「ん・・・そうかな?」

政宗「俺は付き合い長いから分かるぜ。あいつは・・・恋してる!」

唯人「まさかーw あの女という文字も知らなさそうな、純粋熱血漢が?」

政宗「あぁ、あの悩み方は尋常じゃねぇ。」

唯人「そっか・・・。じゃあ明日聞いてみよう。」




次の日




唯人「よー幸村!」

幸村「・・・おはようで・・・ござる・・・。」



唯人(た、確かに尋常じゃないな。こんな元気のない幸村は見たことない・・・。)

政宗(だろ?やっぱ恋の病ってやつよ!)

唯人(元気ないからって恋してるって決め付けるのは・・・。)


政宗「おい幸村ぁ!・・・てめぇ、恋してるな・・・?」

唯人(なんて直球な聞き方だ!もっと変化球な聞き方ねーのかよ!)


幸村「な、なぜ分かったでござるか!?」


唯人(マジかーーーー!!!)


政宗「俺たちゃ何年付き合ってんだ?見た瞬間わかったぜ。」

政宗「で・・・誰が好きなんだ?」

唯人(これまたど真ん中のストレート!)


幸村「B組の・・・。」

幸村「とっ・・・とっ・・・。」

政宗「と?」

幸村「と、ととっ、と、としっ、」




政宗「戸柴鈴那か。」

幸村「ぬぅぉぉぁぁぁ!先に言われたでござる!」


政宗「昨日B組で見た。まぁ、あれは確かにcuteだ。」


前田慶次「なになに?恋話?俺にも聞かせてくれよ!」

唯人「ん、君は・・・。」

政宗「こいつは前田慶次。恋の話にはしつこいぞ。」

唯人(なんだよ!この学校にはまともなヤツがいないのか!)

慶次「へー、君が噂の転校生かい!」

唯人「綾崎唯人だ。宜しく。」


政宗「チッ、あんたが来たせいで話がそれたじゃねぇか。」

慶次「おぉ〜悪い悪い!話の続きを聞かせてくれ!」

政宗「で、どうすんだ?幸村。」

幸村「ど、どうするって?」

政宗「告るのか、告らねーのか、どっちだ!」

慶次「俺は告るに一票!」

政宗「Shut up!あんたには聞いてねぇ。」

幸村「某には、告白する勇気など、ないでござる・・・。」

政宗「なぁ〜にヘタれたこと言ってんだよ。俺たちが手伝ってやる。」

慶次「そうそう!黙ってちゃ、気持ちは伝わらないよ!」

政宗「そーゆーことだ。俺たちにまかせな。お前は告るだけでいい。そのことだけを考えな。」

幸村「よ、よし決心が着いた!某、勇気を持って、いざ告白なり!」

幸村「政宗殿、慶次殿、唯人殿、礼を言うでござる!」

政宗「Ah?今更なーに水臭ぇこと言ってんだ。」

慶次「最後まで付き合わせてもらうよ!幸ちゃん!」


唯人(なんか、大変なことに巻き込まれたような気がする・・・。)



っとまぁ、そんなこんなで戸柴鈴那を呼び出した。


政宗「君転校生の戸柴鈴那だよな?」

戸柴鈴那「はい、まぁ。」

政宗「転校して間もないとは思うが、君に一目惚れしたboyがいる。」

鈴那「え・・・?」

政宗「屋上に行ってみな・・・。」


鈴那は走って行った。


政宗「後は頼んだぜ。慶次、唯人。」



鈴那は屋上に着いた。


唯人「おっ、おっ、おいてめー!俺と勝負しろ!」

慶次「よかろう!いざ勝負〜!」


幸村「や、やめたまえ!」

幸村「貴殿らの悪事、見逃したりはせん!」

唯人(あ、悪事?これって喧嘩って設定じゃ・・・。)

幸村(むっ、そうであった!)

幸村「け、喧嘩両成敗なりぃぃー!!」


慶次、唯人「わぁ〜〜!」


唯人(無理矢理だなぁ・・・。)




鈴那「・・・え?」


幸村「戸柴鈴那さん!」

鈴那「はっ、ハイッ!」

幸村「某、不覚ながらも、そなたの美しさに人目で惚れてしまった。拙者でよければ、お付き合い願い申す!」

鈴那(え・・・?何?この人・・・。)
(屋上来たと思えばいきなり二人も倒しちゃった。)
(てかあれ死んでるんじゃない!?それだったらヤバい!人殺し!)

鈴那「キャーー!助けてー!殺されるー!!」


鈴那は走り去った。


慶次「あれぇ〜、なんで逃げちゃったの?」

唯人「思い込みが激しいって噂は聞いてるけど、いったいどんな想像をしたんだろう・・・。」

幸村「無念・・・!ガクッ。」

慶次「ちょっと幸ちゃん!?どうしたー!」








幸村「ん・・・ここは・・・。」

唯人「保健室だよ。」

幸村「そうか、拙者は倒れてしまって・・・。唯人殿が運んでくれたのだな。かたじけない。」

唯人「いや、そんなことは大丈夫だけさ。」

幸村「某は・・・フラれたのであったな・・・。」

唯人「いや、まだフラれたわけじゃない。今慶次と正宗が戸柴に事情を説明してるから。」

唯人「もう一度告白できるチャンスはあるよ。」

唯人「大体、あんなめちゃくちゃな作戦するからダメになったんだ。普通に告ればいいのに。政宗の考えることはわからん。」


幸村「そ、そうであったか!ならば、もう一度勇気を振り絞って告白するでござる!」

唯人「お、おい!もう体は大丈夫なのか!?」

幸村「当然!」

幸村「うぉぉぉぉぉぉぉぁぁぁぁ!!!」


幸村は走り去った。





そして、ちゃんとした幸村の告白が始まった。

幸村「お騒がせしてすまなかったでござる。」

鈴那「あーいやいや、あたしの勘違いが悪いの。」

幸村「では、本題に入りまする。」

幸村「某、そなたが美しいあまりに一目惚れをしてしまったでござる。拙者と、付き合ってはくれぬか!」


鈴那「・・・。」

鈴那「ごぺんなっ、ご、ごめんなさい!!」

鈴那「あなたの気持ちはうれしいけど、まだあなたのこと、何も知らないから・・・。」

鈴那「友達ってことでもいい?」


幸村「しょ、承知した!」

鈴那「うん、じゃあね!」


鈴那は去った。


唯人「フラれちゃったか・・・。」

政宗「あぁ。しかも噛んだ。」

慶次「まぁ、友達だよ友達!嫌いって訳じゃあないんだからさぁ!」

幸村「そうでござるな・・・。好きになってもらえるよう、努力するでござる!」

慶次「おぉ、いいね幸ちゃん!恋の花火があがってるよ!」





唯人「なんか、今日はどっと疲れたな・・・。」