二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: HUNTER×HUNTER -太陽は輝く- ( No.11 )
日時: 2010/10/24 21:44
名前: 颯 ◆Qvzaeu.IrQ (ID: w.lvB214)

     ■…二話 作戦×決行×青いビロード…□

 現在は丑三つ時だ。わしゃわしゃとエルシェットはタオルで髪をふく。乱暴な拭き方に金色の髪が乱れまくりである。タオルを片手に持ち、その片手には携帯電話を持っているエルシェットは、面倒くさそうな顔をしている。
 エルシェットは今、いつも宿泊しているホテルにいる。お風呂からあがり、気分がとてもよかった所に、クロロから電話がかかってきたのだ。エルシェットはクロロに怒声をぶちまける。


「なんで私がそんな事引き受けなきゃいけないの! クロロがやればいいことじゃんか!」
『俺には用がある。頼む。任せたぞ。……じゃあな』

 プツリ、と、通話を切られる。エルシェットは茫然と携帯電話を見つめた。そして床に携帯電話を投げつけ、ハッと我に返り、急いで携帯電話の無事を確認する。
 エルシェットがこんなに怒っている理由はこうだ。


『エルシェット。ブレイベルグ博物館に展示される予定の『青いビロード』を盗ってきてほしいんだ。お前にしか任せられない』

 という訳だ。エルシェットは深いため息をつく。
 『青いビロード』というのは、青バラの事の様である。展示前である為か、具体的な事は知らされていないそれをしっているとは、さすがクロロである。


「なぁーにがお前にしか任せられない、よ。おだてたら私がやるとでも思ってるのかな。ま、暇だからやっちゃうけど」

 エルシェットは乾いたばかりの髪をリボンでポニーテールに結う。寝間着姿だった服をピンクのシャツと緑のズボンに着替え、その上から自分の体よりも確実に長い黒いローブを着る。
 真正面から出ると怪しまれる可能性が高いので、部屋の窓を開ける。
 
 このホテルは300階建ての高層である。エルシェットは200階に泊まっている。地面が見えないほど高い位置から、エルシェットは町を眺める。
 ビルの明りが輝き、宝石を散りばめたようである。星と月が綺麗に輝いていて、夜の暗い空が星と月によってライトアップされているかのようである。


「……綺麗だなぁ」

 エルシェットは目を閉じ、ゆっくりと体重を前にかけて行く。
 刹那、足元の感覚がなくなった。落ちているのだ。200階から下へ、エルシェットは向かって行く。
 エルシェットはうっすらと目を開けた。そして、羽ばたくかのように両手を広げる。それはまるで飛び立とうとしている鳥の様だ。エルシェットはオーラを出す。


「青いブルーバード

 刹那、エルシェットの背中に大きな羽が現れた。
 そのままエルシェットは空を飛ぶ。やはり空からの景色は最高だ、と、エルシェットは微笑む。そして、そのまま青いビロードが展示される予定の博物館へ向かって行った。


   *

 博物館の上に着陸したエルシェットは羽を消し、ゆっくりと中に侵入して行く。絶で気配を消しているので、そうはばれないであろう。
 ごたごたと警備員がいる中、エルシェットは素早く目標に向かって行く。こっそりとあたりを探っていると、あった。青バラ。これこそ『青いビロード』である。


「……いい匂いがするなぁ……」

 エルシェットは微笑みながら青バラを見る。
 そしてそれを持ち去ろうと思い歩もうとした時、目の前に一つの影が立ちふさがった。
 この博物館の館長である。それは持ち去らせるまい、と言うかのように、エルシェットを見ている。ローブについているフードをかぶっているので、顔はよく見えないはずである。


「うーん……ここでこれを持ち去れなかったら……お兄ちゃんが危ないかもしれないんだ。だから……ごめんなさい」

 エルシェットはゆっくりとフードをとる。
 館長は警戒心を強めた。エルシェットはため息をつき、ビロードを大事に抱えたまま、素早く館長の後ろに移動する。


「ごめんなさい」

 もう一度そう言うと、館長の首筋の急所を叩いて気絶させた。
 顔を見られたというか、見せてしまったので、そのまま置いておくわけにもいかない。エルシェットはもう一度深いため息をつくと、館長をも軽々と抱えた。


「さてと……お荷物が一個増えたけど、両方ともクロロに押しつけてやろうっと」

 エルシェットは再び青いブルーバードを使い、その場から立ち去った。

   *

「はい。何するか知らないけどどうぞ」

 エルシェットはクロロを見つけ出し、頼まれた青いビロードと、館長を差し出す。
 クロロは青いビロードには感謝した物の、館長にはかなり驚いている。


「……なんだこれは」
「館長さん。顔見られたから連れてきちゃったの」

 見られたのはではなく見せたのだが。
 クロロは狐に騙された後のような顔をして、エルシェットの顔を見つめた。そして吹き出す。


「ククッ……館長つきとはな。まぁいいだろう。ごくろう、エルシェット。さすがだ。また呼びだすよ」
「…………」


 また呼びだすよ、という言葉にエルシェットは怪訝そうな顔をする。クロロはその顔を見てまた笑った。
 エルシェットはため息をつくと、クロロに向かって微笑み、ホテルへと戻って行った。

     *

   あとがき

ハハハ〜とりあえず言わせてもらいます。
お目汚し駄文本当にごめんなさい!!

次回かまたその次でセリトさん出せそうです、えぇ。
キャラ崩壊・・・ははは。ははははは。笑うしかないでs((黙

そんではノノちなみにまだ二話終わってませぬよw