二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ボーカロイド】ミクの初恋☆ ( No.41 )
日時: 2010/12/27 17:40
名前: 紫陽花 (ID: eyS/yPyK)

白い雪のプリンセスは・・・1





「白雪。お前はやっぱり一番可愛いよ。」

「お、お父様!冗談は止してくださいな!!」


ここは、私が住んでいるお城。

今日はお城でパーティーを行う為、その服を選んでいるのです。

ただ、今日はただのパーティーでは無いのです。

今日は、お母様の誕生日。その為のパーティーなので、当然、私もあの重いドレスを着て、つまずきやすいヒールの靴を履かなくてはいけないのですが・・・。


正直、逃げたいのです!!



「お嬢様、次はこちらを。」

「えぇ、分かったわ。・・・お父様、ちょっと出て下さいます?」

「し、白雪〜〜!!!父さんの事が嫌いなのか?!」

「そ、そんな事は・・・・・・ありませんわ・・・。」


いや、実際、そんな事あるのですが・・・。



「じゃあ、中で待ってるよ。」


・・・はぁ・・・。

こんなお父様なのですが・・・やはり親子。嫌いにはなれませんわ。


ただ、毎回毎回、お母様の棘のような視線が・・・痛いのです。

何時も何時も、見張っていらして、怖いのです。


嗚呼、きっとお父様が私ばかり構ってらしてるので、つまらないのでしょう。

お母様も一緒にドレスを選べば良いのに・・・残念ですわ。





「今日は私の為に集まっていただき、ありがとう御座います。とても嬉しい限りですわ。さぁ、存分に楽しんで下さいませ!!」


お母様が挨拶をなさる。

それでも、会場は途轍もない拍手であふれて、お母様も嬉しそうなご様子ですわ。


あら、食事が運ばれて来ましたの。

・・・今日は何時もよりも凝ってますわね。まぁ、当たり前なのかもしれませんが・・・・。

私にはちょっと、合わない様な・・・。


そうですわ。私というよりはお母様の、悪魔の様な心を映した様な料理。そういう感じがしますわ。


ただ、美味しそうなのは間違いありませんもの。

笑いながら美味しく食べましょう。



パクッ・・・・



グラッ————————



最後に見えた物は・・・・・心からの笑みを零したお母様でした—————————。