二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 【四話】 彼の地の果て ( No.13 )
- 日時: 2010/11/28 19:19
- 名前: 聖 ◆9Iysgk63DE (ID: 8hgpVngW)
いや、もう本当に何て言えば宜しいのやらさっぱりでござんす。
目の前には白い天井だと思しきものが一面に…やっぱ日本語可笑しいと自覚する私であった。
「いやーもうね、入院費とか払って貰えて光栄ですな、ハハハ」
「構わん」
その前に耳が、耳が痛いんですけど。
自業自得だけども!今思えば自分ばかだわ、と今更ながら自覚したんだよね。
耳…聞こえるようになんのかなー…っていうのがいらん心配なんだよね。やっぱ都会の技術は凄いね。
耳を破壊しても念話は通じるのよね…、合成獣の分際で何念話してんだよって。
「ねー、聞きたい事があるなら早くしてほしいんだけどさ」
「…」
その時、ドアが数回ノックされた。
私がドアの向こうの影で気付いた事。
「えーっと、マスタング、ホークアイ。ちょっとそこらに身を潜めていてくれないか?」
「なぜだ」
「いーからッ」
しぶしぶ行かせた。
「どーぞ」
入ってきたのは中性的な顔立ちで、ちょっとお怒りモードの私と同い年くらいの子、っていうか同い年。
「ねえ、ユナ」
「何かなー、トーマ君」
「何で俺に何も言わずにどっか行ったの?」
「いやね、それには事情がああああああああああッ」
言い終わる前に包丁が右足に刺さる。
いやさ、流石にこーゆー展開になるのは承知してた訳よ。だけどね、まさかこんなに早くに見付かるとはね。
「トーマ君、痛いんだけど…さ」
「うん」
「返事になってないよ」
「ユナが俺に何も言わずに一人で行くのが悪いんだよ?」
間髪をいれずに次の攻撃いいいいいいいいいいいッ!!
あたたたたッ!!…否、北斗の拳とか今関係ないってえええええ!!!!
「トーマ君、痛いって痛いって痛いってば!!」
「痛い?ごめんね、もうしない?」
「しないしないしないからッ」
絶対するもんか!!もうやだ!!
ダラードには撃たれるし、トーマ君には刺されるしッ!!
マスタングとホークアイも出るに出れない状況ってか出てくんなよ!!
「貴様誰だッ」
「アンタこそ何?ユナの知り合い?」
「成り行きの知り合いだよ、トーマ君……あぎぎッ」
ちょっ…コラ!!ぐりぐりすんなああっ!!っていうか包丁抜けえええッ!!
「マスタングとホークアイは取り敢えずどっか行って!!後、病院の人にはトーマ君がやったって言わないでね」
二人は身の危険を察知したのか大人しく去っていってくれた。
やーありがたいありがたい。
「ねえユナ」
「何だねトーマ君」
「ユナはさ、何でダラードの命令無視したの」