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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 【零話】 彼女はそう、紅の人形。 ( No.2 )
- 日時: 2010/11/25 22:03
- 名前: 聖 ◆9Iysgk63DE (ID: 8hgpVngW)
人間は、嫌いだ。
感情に流され、自分を失い、挙句の果てに大切な者まで失う。
私は人間ではないと思う。否、そう思いたいだけかもしれない。
私は彼らの為に死に、今生きている。
…日本語が可笑しいとかそういうの、気にしないタチなの。ってか可笑しくないし。
訂正しよう。
私は、彼らの為に心を殺し、彼らを救った。彼らは死んだ、みたい。
病気だって。私が心を殺した意味ないなーって思う、心の底から。しかも、犠牲になったのは心だけでなく右手もあったりなかったり。
「………魂の宿命に抗え。人形魔法[ドールマジック]、再生」
私が宙に投げ捨てた不死鳥の人形が眩い光を放つ。
同時に私が羽織っていた薄紫色のコートも吹っ飛んだ。
……ちょっと、血管が切れる音がした。そして私の無くなっていた右手が再生する。うん、超しっくり。
「さてさて、此処で軽く問題提起でもしておこうかね?」
二つ、問題を言っておこうか。
その一、何故私の後ろの草むらではプチ戦争が勃発していらっしゃるのか。
絶対、問題の原因は私である事が判明している。…私の中でだけ。彼らの仲間を瞬時に殺し、バレないように出てこようと思ったら奇跡的に(つーか彼らがアホいだけ)バレなかったのでそのまま逃げてきました。
その二、何故私の部屋にチビな金髪三つ編み少年とでかでか鎧っちが寝ているかっつー訳よ。
こんなに血塗れた部屋で、何を。
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