二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: MH 紅蓮の大陸 Ep1.黒狼 第二話更新!! コメ求む ( No.15 )
- 日時: 2011/02/22 12:13
- 名前: 風(元:秋空 (ID: KjzdqHYY)
御弟子様へ
コメント返すの遅くなって申し訳有りません(汗
大学生活も終盤で就職活動も一段落つき暇人に見えるのですが…
何気に就職に向けての準備とか忙しくて此方を力注げなくて(汗
____何と言うかそんな古いHNを知っている人が居ると凄く嬉しいですね^^
夢へ
アーチャー先生は出ますよ今後!!
太刀使い格好良いですよね^^
最近嵌ってる武器です!
そうですねぇ…今回の問題は後一話で無理矢理でも終らせるです(オイ
Monster Hunter〜
紅蓮の大陸 Ep1 黒狼
〜設定資料集Part3〜
町やフィールドについて Part2
6.テドン湿地(フィールド)
エリア数は14
フィアンマ洞窟の近くに有る高低差のある湿地帯。
湿地草やトリカブト等毒草が多く存在していて間違って其れを食べて死んだハンターも多い。
味は美味で其れを食べて死ねるなら幸せと言う伝承があるらしい。
夜はフィアンマ洞窟と近い影響も有ってか幾つかのエリアで毒が地面から吹き出る。
代表的な大型モンスターはフルフルやボルボロスで
注意が必要なモンスターは地方特有のモンスターのベルキネスやグラビモス等である。
この大陸で最強の力を有する古龍クシャルダオラが良くこのフィールドの上空を移動する。
7.グランドクロー砂原(フィールド)
エリア数は20で大陸中三番目に多いがそれ程入り組んでいる訳ではない。
其の分迂回の必要などが多い。
エグレアナ地方中央に存在する巨大砂漠。
フィールドの中心…エリア10には巨大な湖が有りラギアクルス等が住める要因。
砂漠だが荒涼としていて寧ろ夜はホットドリンクの効果も直ぐに解けるほどだ。
怪力の種や竜骨大等が主要でサボテンの花等は砂漠である此処でしか取れない。
他にも砂漠でしか取れないような物は多く此処は何かと重宝される。
また至る所にラオシャロンと思われる巨大な竜の骨格が有り其処を足場に移動できる場所も多い。
別名老山龍の墓場。
主要な大型モンスターはドスガレオスやこの地方特有の魚竜ヴァヴァロアス等。
注意すべき存在はウラガンキンやディアブロス……更に時々だがリオレウスも出現するらしい。
8.エプレゴン雪原(フィールド)
エリア数は13
万年雪の積もる北端の地。
この地方では平坦で見晴らしが良い珍しいフィールドである。
普段の狩場では見られないモンスターが多く楽しむ為に来るものも結構居る。
一番暑い時期はまるで雪を護るかのように巨大な幾つもの木が雪原を覆い
その木から垂れた水により出来た巨大な氷柱が大きな危険と成る。
此処でしか手に入らないものも多くこの地方特有の雪原巨岩はその際足る物である。
代表的な大型モンスターとしてドドブランゴやドスギアノス等が居る。
注意が必要な大型モンスターはベリオロスやこの地方特有の亜種モンスター,アグナコトル亜種である。
9.ベッケン剣山(フィールド)
エリア数は18と多く造りも複雑。
特殊な風の影響で刃の様に切り立った峰峰。
蔦などを蔦ってわたらなければならない場所が多く
登っている間にランゴスタに襲われ落下し死んだ等という者も多い。
また常に強風が煽りハンター達の動きを阻害しその寒風は否応無くハンターの体力を奪う。
住まうモンスターは総じて飛行能力が高く上級初心者は入る事を禁じられている。
主要な産物は鉱物でノヴァクリスタルやユニオン鉱石等が取れる。
植物類や虫類は極普通である。
主要な大型モンスターではイャンガルルガやベリオロス等が居る。
そして,危険な大型モンスターとしては空中戦の達人リオレウスやラージャン等である。
10.カグツーフー海洋洞窟(フィールド)
エリア数は14とエグレアナ地方の洞窟にしては少ない。
造りも単純だが水中を移動しないといけない場所が幾つも有る為
基本的に水中戦が苦手なこの地方のハンターたちは嫌っている。
海藻類や魚類が此処の狙い目である。
また洞窟地帯でも地上から低い所に位置している為か暗く敵の発見が遅れやすい。
主要な大型モンスターはロアルドロスやチャナガブルなど。
危険な大型モンスターとしてはラギアクルスやギギネブラなどが居る。
MH 紅蓮の大陸 Ep1 黒狼
第三話「碧き烈風」
ガサッ…
嫌な音を感じトットナムは恐る恐る後を振り向く。
其の先には既に何も居なかったが此方が振り向く事を判断して跳躍した事を着地音で理解する。
「チッ…雑魚モンスターが!」
ガキィン
辛うじて目の前の紫色の体色の鳥竜の爪を剣で防ぎ彼は後へと逃れる。
ハッとなり上空の気球に目を向けるが何ら変化は無い。
気球に乗る監視人の目を掻い潜りコイツを倒して粘着草を取るのは難しくは無い。
一体ならそうだが…奴,目の前の紫色の頭に角を付けた鳥竜,
この地方特有のレヴェレムは一体ではなかった。
三体……一瞬で倒して通るか…古龍観測船の目をかわしてそれは幾らなんでも不可能だ。
ならば相手の動きを操作して相手を盾にして一瞬にして抜かす。
そして帰りも奴等が屯していたら同じくする。普通ならそれも難しいが彼の動体視力ならできる。
グオォ…
バッ
相手の攻撃を草むらで避けながら確実に相手の動きを調節して壁を作っていく。
相手は二対以上は突っ込んでこない。
理由は草丈の高い此方側に全員突っ込んでくるのは無策と知っているのだ。
しかしトットナムにとっては其れこそが計算…二体目が壁になるように行動すれば
気球側からの視界を完全に防げる…レヴェレムの行動は気球側から見れば
小さな小動物を狩っているだけに見える。しかし,そう見せるには此方は攻撃は出来ない。
当然だ…小さな弱者を相手に躍起になっているのなら相手が損傷を負うはずはないのだから。
サッ…
「ギギャアァァァ!」
けたたましい声を上げ三体の内一体が後ろへと跳躍する。
その瞬間二体が一直線に並ぶ。トットナムが待っていた瞬間だ。
バッ…
『今だ!」
目前の敵の完全にトットナムの姿が見えない上での半端な狙いの攻撃など容易く回避し
彼はレヴェレム二体の横を悠然と素通りする。
帰りも彼らが居れば是を繰り返すだけだ。
幸いにもこのエリアはエリア移動する間際の道が殆どが草丈が高く人間程度なら身を隠せる。
レヴェレムとしての通常の生態の中に納まる行動なので見られても怪しまれない。
「よし,ネンチャク草天国に到着だぜ!」
そう言ってトットナムは忙しく手を動かす。この場所でネンチャク草を取れる場所は計10箇所。
その全てを隠れながら回りきりネンチャク草を取る。時間にして4時間以上…然し必要な行為。
「まぁ…此処からが本番か」
ぼそりと本音が出る。
_______________
一方___蒼氷龍ガバル・デナバルとの戦闘へと向かうツヴァイとイリアだった。
ツヴァイの武器はガノトトスのタックルを予想したガード性能+1の有るグラビドSシリーズ
そして,武器はガノトトスの弱点属性を憂慮したガンランス…ナナ・ロアだ。
それに対しイリアは普通の何時も通りの装備である。武器は鳥幣弓Ⅲである。
スンスンとツヴァイはペイントの香を嗅ぎ其方を振り向く。
「エリア9か。広く遮蔽物も無い…そして毒の吹き出る場所も無い。
最も戦い易いフィールドだな。」
此処で戦いたいと言う気持ちが逸り二人の足が早足になる。
エリア2の段差を登りエリア9へと到達すると其処にはガバル・デナバルが佇んでいた。
「イリア,援護は任せる!」
「えぇ,ガノトトスもガバル・デナバルも焔が苦手で嬉しいことですわ!」
ガチャンガチャン…
二人は武器を一斉に抜く。
瞬間,場の空気の変動に気付きガバル・デナバルが威嚇の咆哮を発する。
死樹ツヴァイは全く其れを気にせず盾を構えながら槍は背負ったまま走る。
威嚇する蒼氷龍に牽制の矢の雨をイリアは容赦なく浴びせる。
全てが彼の頭に命中してガバル・デナバルは多少よろける。
其の瞬間にツヴァイが奴の懐に入る。
グラァ…
「竜撃砲を撃つ…」
ドドドドドド…
———ズガァン—————
轟音と共に槍の先端から強力な焔の塊が押し出されガバル・デナバルの巨体が浮く。
其れを見て死樹は後へと何度かステップする。
だが,確実に攻撃を食らわせたのは此処までだった。
着地すると同時にガバル・デナバルの体の空気口の様な穴四箇所から氷のブレスが発せられる。
ツヴァイは盾で防ぎ…イリアは射程外に逃れる。
イリアの姿が蒼氷龍の視界に入る。
蒼氷龍は瞬間に睨みを利かせて大気の空気を震撼させ氷柱を彼女の近くに造り攻撃を仕掛ける。
ゴゴゴゴゴ
「くっ!」
ゴロン…
彼女は逸早く相手の仕草と音で気付き前方に回転回避して難を逃れるが
ガバル・デナバルはそれを見越し跳躍していた。彼女はすぐさま上を見上げ危険を感じ更に回転する。
ギリギリで回避されたそれは強力な風圧を生み彼女の軽い体など容易く吹き飛ばした。
ブワァ…
「あうっ!」
ドザァ
無様な情けない声を上げて吹き飛ばされ二度三度回転してようやく止まる。
蒼氷龍の方を見ると既にあの空気口の様な場所から攻撃が繰り広げられている。
立ち上がった瞬間に其れを浴びる。何とか薄皮一枚で戦闘不能の損傷は免れるが,
体中が雪で包まれ身動きが出来ない。
無論,この局面を想定など出来るはずも無く解氷剤など気の聞いた物は無い。
不味イ——————
そう悟ったツヴァイはガバル・デナバルの視界に態と入り挑発する。
少しの間ツヴァイのほうに向おうかと彼は動きを止める。
トットナムが来て閃光玉の準備が出来るまではこの苦戦は続くだろう。
忌々しく思いながら彼は挑発し続けるが奴は冷静だった。
ダン…
「くそっ!」
動く事もままならない彼女を攻撃する事を決定したらしい。
然し,彼女も無能ではなく既に如何に動き辛い状態とはいえ
相手の攻撃を一度なら回避できる場所に居た。ツヴァイは急いで武器をしまい走る。
彼女が攻撃を回避できるのは恐らく一度…
ズゥン…
着地音がすると同時にツヴァイは彼女の居る場所に近付く。
ガバル・デナバルの止めと言わんばかりの爪の一撃が繰り出される瞬間…
ズゥンズゥン…
砲弾を脇腹に入れる。
奴の動きが一時停止されツヴァイを向く。
彼女は其の間に何とか体に纏わり付いた雪を拭い捨てた。
その瞬間,緩やかにガバル・デナバルは体を捻り体全体を回転させる。
死樹ツヴァイは其れを盾で防ぐも吹飛ぶ。蒼氷龍最高の攻撃力を持つ一撃だ。
グググ…
『くっ!此処であの技が来るのか!!』
ドゴォッ
盾で防いでも体中に来る強力な振動が甚大な損傷を与える。
轟音と共に彼の持つナナ・ロアの盾の一部が砕ける。そう何度も受ける事の出来る攻撃ではない。
吹飛び態勢を立て直そうとする彼に向かい地を這う氷の刃を放とうとする敵。
それを阻止しようと口内を狙い弓矢を射るイリア……然し,奴の攻撃は今度は停止しなかった。
カッ…
「ツヴァイ!」
思わず彼女は声を荒げる。
然し,その氷の刃はツヴァイを捉える。
グッ…
バリィン…
捉えた瞬間に彼は自らの体の煩悶をかなぐり捨て盾を構え難を逃れる。
「グルルルルルル」
忌々しげに龍は吼えた。
==================
一方,地底湖で1人アルセイスはガノトトスと対峙していた。
悠然と背びれを出し泳ぐガノトトスに彼は蛙の付いた釣竿を持ち歩く。
そして,彼の大好物である釣り蛙を釣り場にポトリと垂らす。
数十秒後彼が蛙に喰らい付く。
グググッ
他の魚等とは絶する圧倒的な重量が手を伝う。
「うっうおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
ザパァァン_____
ズゥン…
アルセイスは顔に似合わぬ声をあげ体全体を使いガノトトスを吊り上げる。
巨体が地面に堕ち轟音が響く。
尻餅をつきながらもすぐさま立ち上がり彼の下へと向う。
途中までは鬼神斬破刀を抜かず全力で走り途中で剣を抜き瞬間に背びれを斬る。
急に陸地に誘われた驚きと地面に叩きつけられた痛みに体をうねらせる彼に容赦なく斬りかかる。
そして突き突き上げ薙ぎ更に斬り練気を上げ爆発させる太刀の奥儀気刃斬りを叩き込む。
そして,立ち上がると同時に薙ぎ払い距離を取る。
ガガガガガガガガガ
ズバァ…
「此処からだな」
今までは確実に攻撃を入れられる時,相手が臨戦態勢になった此処からが本番だ。
アルセイスはそう体に言い聞かせる。
「グルルルルルルル…」
怒りの吐息を見せ巨大な地底湖の主は威嚇する。
それに対し埒も無いとアルセイスは逆に挑発してみせる。
頭の何かが切れたようにガノトトスは行き成り水のブレスを発射する。
それが最大の隙だと言うことを教えてやるとアルセイスは走る。
快速で____
ブワァ…
バッ
ズバァ…
先ずはブレスにより伸び切った顔面に一撃…そして,奴の横転を狙う為に
細い足を狙う。二脚の内狙うは一方,右足。先ずは突き突き払い…
そして,相手が次の攻撃の態勢を立てた瞬間に薙ぎ払い逃れる。
彼が自らの巨体の弱点と成り得る体の下を付かれた時の対処法として手にした
最もハンターにとって彼の技として厄介な攻撃であるタックル。
広範囲かつ出の早い其れは正に脅威。然し,彼は類希な瞬発力と脚力で其れを避ける。
そして,またその強力な攻撃は此方の攻撃の好きにもなる。
すかさず練気を練ろうと首筋に一太刀…更に一太刀。
そして,戻りの薙ぎ払い。
長年の経験による攻撃。
奴は体を戻しすぐさま離れたアルセイスにブレスを放つ。
彼は来た横薙ぎのブレスを体を屈め突進して回避して奴の懐に入り先程と同じ行動をする。
ズバァ
相手の体が揺らぐ。
瞬間,魂って練気の全てを解き放つ。すると奴は横転する。
横転した瞬間も容赦なく攻撃し彼は更にまた気刃斬りを解き放った。
ズバババババババ
然し,旨く行き過ぎたのは此処までで彼が立ち直ってからは違った。
2時間〜3時間____巨体の持つパワーは矢張り凄まじく
一撃も損傷を受けていないはずなのに奴よりアルセイスは疲れを感じていた。
『くっ___体力馬鹿どもが!!』
ピシャァ…
そう,脳内で思った瞬間に放たれたガノトトスのブレス。
彼は柳の様に何時もの如く其れを回避するがレウスSシリーズの肩の部分に其れは命中し
肩の部分を粉々に粉砕する。その衝撃に体は揺れる。その瞬間を見逃さず
ガノトトスは体を地面に設置させ這いずる様にして近付いてくる。
ズズズズズズズ
「くっ,動け…体!」
ギアァン
無理矢理体を捻らせ回転回避するがガノトトスの鰭に鎧の一部が掠め取られる。
妙な金属音がして後ろを振り向くと紅い鎧の破片が舞うのが見えた。
「少し遅れていたら胴体が真っ二つだったか…」
ゾッとする。
立ち上がるガノトトスを見届けるほどに彼の思考は停止していた。
「くっ!何を下らないことを考えている!!」
そんな自分に腹が立ち声を荒げ剣を握る力を強める。
そして,何十度目かの懐に入っての足への攻撃…彼は相手のタックルの出を見間違い…
グオォ…
『くそっ…間に合わない』
回避間に合わず奴の攻撃を受ける。
鬼神斬破刀否太刀全般の刀身は通常防御向きでは無いがそれで防ぐしかなかった。
武器の腹で攻撃を防ぎながら後ろに衝撃を逃し最小限の損傷に納めるが…
ズゥン
「くっ……がぁ!これ程の損傷を受けるのは何時以来だ」
体中を激烈な衝撃が襲い立ち上がるのに苦労する。
そんな事をしている内にも下手をすれば攻撃が来るのだが奴は水中に逃げている最中だった。
運が言いと口にする余裕など無く先程の攻撃で切った口内が痛むのを我慢して
彼は回復薬グレートを口にする。
ゴクゴク
「はぁ,第二ランドか____全く,」
呆れたような風情で更にこんがり肉を頬張りながら言う。
其の瞬間敵は水面から顔を出し直線のブレスを放つ。
こんがり肉を食べながら余裕で其れを回避すると彼は水面に音爆弾を投げる。
水中は音を強く反響する。そしてガノトトスはドスガレオス等の直系で
耳が良い。溜らず水面から跳ね上がり地面へと逃れようとするのだ。本能的に
「音爆弾は残り8個…蛙は4匹____まだ罠は使っていない。
あぁ__見た目では大して損傷は無いようだが相当の損傷を受けないと
モンスターってのは痛みを億尾に出さない…まぁ,まだまだ是からって事さ」
誰に言う訳でもなく経験則を口にする。
まだまだ大丈夫だと中間達が頑張っているのだと…自らを奮い立たせる為に。
___________
一方,ガバル・デナバルの相手をしているツヴァイとイリアは何度ものピンチを迎えながら
何とか二人で突破口を編み出し戦っていた。
イリアの援護の冴え…ツヴァイの容赦なく正確な攻撃……
全てが噛み合い何とか二人は息も絶え絶えながら堪えていた。
「大丈夫かイリア?」
「誰に言ってますの……この程度なんでも有りませんわ!!」
「頼もしい……な。然しそろそろトットナムが着てくれる頃か」
「余り期待はし過ぎない方が良いですけどね」
「グガアアアアアアアアァァァァァァァァァ」
損傷と消耗の余り二人はトットナムの姿を思い浮かべる。
然し,目の前の脅威の甚大な叫び声にそんな物は露と消え直ぐに臨戦態勢に戻す。
其の瞬間だった————
「目を伏せろ!!」
聞き覚えの有る声が響き,二人の横を見覚えの有る球体…閃光玉が過ぎる。
二人は目を覆う。
______カッっと音ヲ立て其れハ炸裂シ
光の洪水ヲ造っタ_____
トットナムの帰還を知った二人は色めきたつ。
予め光蟲と石ころを何匹か拝借していたトットナムは此処に来るまでに
仲間のピンチを想定して何個か閃光玉を造り置いていた様だ。
「トットナムの姿を見てこんなに安堵したのは初めてですわ!」
「酷いなその言い様…ほら,粘着草だ……俺がアイツ引き付けるから造っとけ!」
そう言って彼は粘着草を二人に分け与え
狂走薬グレートを飲み祭囃子・野分ノ調を構え鬼人化し奴の懐に入る。
「ギガ…アァ」
光に目を遣られ殆ど動く事の無い蒼氷龍の懐,最も柔らかい場所に入り
彼は容赦なく乱舞する。敵の視力が回復するまで腕の筋肉がはち切れ様と構わないと言う風情で。
ズババババババババババババババババババババ…
「うおおおおおおおおおおおおお!」
その乱舞,正に鬼神の如く————
普段,三枚目で余り強さを見せない男だが実はアルセイスの次に実力を持った男なのだ。
だが,無論それでも大型モンスター特に古龍には致命傷は与えれない。
奴は絶命する遥か前に視力を回復させ体を緩やかに捻り回転させるあの力を見せようとする。
その瞬間にイリアが閃光玉を投げる。
奴はまたすぐさま目を焼かれる苦痛に襲われ攻撃を停止する。
閃光玉が有るとこんなに容易いのかとばかりに閃光玉を消耗しながら一方的に攻める。
閃光玉を15回位使った頃奴は溜らず逃げ出すのだった。
バサッバサッバサッ…
「結局逃げられたか」
「時間を掛けすぎましたわねトットナム」
「うるせぇ…こっちだって大変だったんだ!って言うか充分な戦績じゃネェかよ」
少し悔しそうにツヴァイが言うと当て擦りの様にトットナムに悪口を言うイリア。
そして其れを言い訳するトットナム。何時も通りの風景に死樹ツヴァイは苦笑いするのだった。
「よし___アルセイスの所行くか」
「あっ,すっかり忘れてましたわ!」
「おいおい,しっかりしろよ…」
興奮も冷めアルセイスの事を思い出しアルセイスの居る地底湖に向う面々だった。
________________
アルセイスは未だガノトトスと死闘を繰り広げていた。
釣り蛙も消耗し音爆弾も調合分まで使用し幾度と無く気刃斬りを放った。
流石に相手も背鰭が垂れ下がりソロソロ命を失う瞬間だと教えている。
其れを見て彼は勝利を確信した。音爆弾等は残り少ないがまだ落とし穴が残っているからだ。
何度か奴を陸地に誘き寄せそして水中に戻る姿を見て彼は奴の水中に戻る時のルートを見切った。
中間達が生延びているとすればガバル・デナバルは敵の鬱陶しさに嫌気をさし
このフィールドから撤退しているだろう。そして,ツヴァイ達が此方に向かっている。
「おっ!生きてるよあいつ♪」
聞きなれた声がアルセイスの元に響きそして,チラリと後を見ると皆生還しているのが分る。
捕獲用麻酔玉を持っているのは援護役のイリア。そのイリアも勿論生還している。
アルセイスは奴が水面に居る間にブレスを放とうとする前に落とし穴を張る。
そして,すぐさま最後の音爆弾を投げた。
奴は飛び上がり水中から地面へと投げ出される。ツヴァイ達も奴の背鰭で消耗具合を悟ったらしい。
落とし穴を見て捕獲を考えている事も一目瞭然で捕獲の手助けの為に降りてくる。
「さてと…終わりだ」
アルセイスの方に振り向く彼をみてアルセイスはにやりと笑って言った。
そして,ガノトトスを挑発する。
ガノトトスは怒り這いずる。其れを疲れた体に鞭打ちながら回避行動し……
ガノトトスは落とし穴に落ちる。
「グワアァァァァァァァァガアァァァァァァァァァ」
ジタバタ
必死に落とし穴から出ようともがくガノトトスの背中に何かが当る音が二度する。
無論,捕獲用麻酔玉だ。
相手が有る程度以上消耗していないと効果の無い代物だが大体の存在は
絶命の危機に瀕するとその効果を受けるようになりその危機は粗全てのモンスターが
見せる特定の行動で理解出来る……
ガノトトスは暴れるのを止め眠り付いた。
「遣りましたわねアルセイス!」
「____そうだな。本当は捕獲じゃなくても倒せたんだが」
「おいおい……まさか」
素直に喜ぶイリア。
余り喜んだ風情じゃないアルセイスの言葉…そしてその言葉の趣旨に気付くベルサー・トットナム。
眠り鼾をかくガノトトスの頭の上にアルセイスは立ち太刀を構えた。
「おい!捕獲で良いじゃないか!!無闇に命を…」
「黙れ___どうせ,すぐ死ぬ命だ」
ズッ…
ガノトトスの脳を深々と彼の太刀は貫きガノトトスは絶命した。
そのアルセイスの姿に或いは顔を覆い或いは悔いる面々だった。
∞END∞
NEXT⇒第四話「G級へ」