二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: MH 紅蓮の大陸 Ep1.黒狼 ( No.5 )
- 日時: 2011/04/07 11:20
- 名前: 風 (ID: sCAj955N)
神月+月希夜様へ
えっと,間違えなくその風です!!
えっと,きてくれて有難うなのです^^
あぁ,モンハンは分らなくてもノープロブレムだよ!?
それなりに作中で説明はするから……
もう,遣りこんで知ってるって人にはウざったい位の説明をね(オイ…
アビス様へ
来てくれて有難う!!
頑張ります^^
〜Monster Hunter〜
紅蓮の大陸 Ep1 黒狼
〜設定資料集Part1〜
町やフィールドについて
1.エグレアナ地方について
エグレアナ地方は山岳地帯が多い複雑な地形な場所ばかりである。
詰りそれだけ大型モンスターとの戦いにも技量が要り空間を理解する事が求められる。
総じて,ハンターたちの力量は高い。
雪山は無い物の大陸の一番北端にはエプレゴン雪原と言う万年雪の積もる場所がある。
また,ハンターのフィールドとして山が多く実に八箇所が登録されている。
山と洞窟が織り成す複雑怪奇な世界としてハンターズギルドでも特別視される。
砂漠は唯一大陸中央のグランドクロー砂原のみである。
2.アパラゴン群山(フィールド)
四つの山からなるフィールド。
エリア数は17と多い。
四つの山々は全て竜人族の職人の作った吊橋によって繋がっている。
昔は良く竜などに落とされたが最近は竜人族の新たなる技術により落とされる事は無くなった。
比較的弱いモンスターが多く温暖な気候の為キノコ類などが豊富な為初心者向けのフィールド。
然し,矢張り1エリア事は狭くエリアの繋がりも複雑な為他の初心者向けフィールドとは一線を隔す。
代表的なモンスターはこの大陸特有の鳥竜種ヴォルオとヒプノックである。
尚,頂点に立つリオレウスだけは注意が必要だ。
3.ガブスレイ火山(フィールド)
エリア数は13。
山の中が空洞になっていて広い。
グツグツと煮えたぎるマグマは容赦なく人の体力を奪う上間欠泉や爆発岩等もある。
出現するモンスターも総じて強く準備が必要な場所だ。
そして,夜と昼によってマグマの満ち欠けにより通れなくなる道がある。
必然いけなくなるエリアもある。
この大陸のフィールドでは比較的広いエリアが多く
古龍種を相手にする時は此処だと決める者も多い。
マンドラゴラや珍しい鉱物に恵まれた場所である。
代表的なモンスターは大陸特有の獣竜マルダロゴンとバサルモス。
強力で注意すべきモンスターはウラガンキンやアグナコトル…グラビモス
そして,ショウグンキザミも居る。
4.フィアンマ洞窟(フィールド)
温暖なこの大陸では珍しくホットドリンクの必要な場所。
砂漠ですらホットドリンクが必要ないから実質ここだけである。
エリア数は22と大陸中最も入り組んだフィールドである。
高低差に富み採掘所もそれなりに多く有るが余り良い石は取れない。
その代わりこの大陸特有の紫王珠が取れる稀有な場所である。
毒が一日中吹き出ている場所が有りまたモンスター自体も毒を多用する為注意が必要。
代表的な大型モンスターはこの大陸特有のヴァヒリアスとフルフル。
注意が必要なモンスターはガノトトスや子の大陸特有のベルガドロンなどが有る。
フルフルベビーや不思議な青花等珍しい物が多く取れる場所である。
5.カーラボロス大洞窟(フィールド)
エリア数が7とこの大陸のフィールドとしてはだだっ広いエリアに囲まれた大洞窟。
所々人の手が加えられており昔の竜人族が何かの為に使った場所と言う可能性も囁かれる。
多くの飛竜や古龍の中継地点として使われるが何故か定住するものは居ない。
広く段差も無く毒の沼も無く余り危険が無い場所に見えるが
所々に人間が仕掛けたと思われる罠がありその罠の威力は強い。
回復薬グレート一本で漸く回復出来るほどの罠がそこかしこにあり
罠の場所の把握をしないといけないためガブスレイ火山の様には行かない。
代表的なモンスターは居ない。
全ての飛竜と飛行能力を有する古龍の殆どが出現する。
狂走薬グレートや秘薬など普通フィールドで手に入らないものが有る。
今回は下位ハンターが行く事の出来るフィールドの全てを記載した。
下位ハンターに推奨するフィールドだが
環境で言えば上位ハンター達が行く事を許されるフィールドより厳しい所が多い。
下位ハンターに割り当てられる理由は
同種の中でも比較的弱い大型モンスターが定住しやすい場所だからである。
END
MH 紅蓮の大陸 Ep1 黒狼
第一話「翡翠色の巨大竜」
酒場____
其処は巨大なる生物界の頂点達と凌ぎを削る勇者達の跋扈する場所。
ある者は其処から自らの実力に見合ったクエストを選び受注し狩りへ出かけ…
談笑し酒を飲み日がな一日平穏に暮し…更には賭け事をしたり腕相撲をしたり
沈思黙考したり狩りの知識の交換をしたり…中にはギルドの受付嬢に告白する者なんかも居る。
千差万別とは正にこの事だろう。
そんな中,この物語の主人公達の座る席が有った。
上位と称される者達の特等席の一番端に有る席だ。若輩者の集団ゆえ遠慮が有るのだろう。
最もハンターは実力だけの世界で実際はそんな遠慮は必要ないのだが…
____宵桜
それがこの物語の主要人物達となる……4人の狩人達である。
右手前に座るのボサボサ頭で深遠のように黒い瞳を持ち
左目に傷がある褐色の端正な顔立ちの男がメンバーのリーダーである死樹ツヴァイ。
そして,その真正面に普段は座っている
ピンク色のポニーテルで銀色の大き目の瞳の容姿端麗な清楚な雰囲気の有る女性
宵桜紅一点にして唯一の遠距離武器使いであるイリア・ヘルメーラ。
彼女の真横に座る氷の様な透明感のある青の肩まで掛かる程度の髪と翡翠色の鋭い瞳が特徴の
女性の様な顔立ちの男アルセイス・ベルザーベル……彼が物語の主人公である。
そして,主人公の真正面に何時もは座っている
チームの兄貴分ベルサー・トットナムは今丁度クエストの受注の為に席を外している様だ。
基本的に彼等はローテーションでクエストの受注を行う。
狩りに出る前に有る程度打ち合わせはするので問題は無い。
今回はガノトトスを狩ると決めてありガノトトスの出現するクエストを彼が探しに行っているのだ。
「えっとォ……ガノさん,ガノさんと♪おっと,マジか…七つも出てるのかよ___?
ガノさん悪い子ねぇ…」
そんな軽い口調でクエストの掲示欄を見る焦げ茶色のトレッドヘアの青い瞳の陽気そうな男。
彼がベルサー・トットナムである。
暫く彼はその案件の内容を吟味して一枚のクエスト用紙を取る。
是を受付嬢に渡すとクエストを請負ったと言う契約の証となる。
無論,ハンターの実力の高低によりクエストの受注は制限があり
流石に,ランクの低いハンターがランクの高い任務を請負う事は出来ないが…
「よし…是にするか」
ベルサー・トットナムが手にしたクエスト…
〜クエスト No.199841〜
依頼者:地底湖に良く行く自称一流の釣り人
場所:フィアンマ洞窟
依頼内容:ガノトトス一体の討伐
備考:俺はフィアンマ洞窟の地底湖に魅せられた孤高の釣り人よ!
そこ等のモンスターをぶっ飛ばす位の自己防衛能力は身に付けちゃ居るが……
何と,ガノトトスの野郎が現れやがった!デカイ…普段は違う所で幅を利かせているんだろう…
だが,何を迷ってか地下水路を辿り此処まで着ちまったみてぇだ!
あんなのが居ちゃオチオチ釣りも出来やしねぇ…頼むぜハンターさん!!
推奨ハンターランク:6
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ベルサーは其れを手に持ち受付嬢である女性の元に行く。
青のシックな装飾品を中心に造られた優雅なメイド服を旨く着こなした美人受付嬢キーラが其処に居た。
フルネーム,キーラ・ナルドブレア。自身もG級の一流戦士にしてギルドナイツである。
唇が色っぽい青の優しげな瞳…綺麗な銀色の短髪が映える溌剌とした女性だ。
「ベルサー君,クエスト受注ですかぁ?」
「イエス・マイ・ロード♪」
「何時から君と主従関係になったんだ…あたしは?」
苦笑しながらベルサーの渡すクエストを吟味してキーラは認定の印を押す。
彼女等が遣る事は実力が足りているかの診断と
他のハンター達とクエストが重なっていないかの検査だ。
全て問題なく印を押されたらしい。
「じゃぁ,気をつけてね?」
「イエス・マイ・ロード!!」
「だ〜か〜らぁ……何時から君とあたしは主従…」
「フンフ〜ん♪」
「あんにゃろぉ!」
バン…
ベルサーは女好きで好みの美人の女性が居れば誰彼構わず告白するのは巷では有名な話だ。
そんなベルサーの態度に冗談だと分っていながらも多少腹立たしげな彼女は
バンとカウンターを叩く。その瞬間新しいクエスト応募者が来る。
「____おう,相変らず怒ってる顔も可愛いなキーラ♪」
「ちょっ…リーブロさん…」
細身で肩まで掛かる茶髪……何時も笑顔の端正な顔立ちの男。
キーラとは特別な関係にあるG級ハンターにして同じくギルドナイツのリーブロ・ヴェインだ。
彼女と彼の関係は…オチオチ分るだろう。
____宵桜行きつけのテーブル
「もう!遅いですわよトットナム!!私,お尻が痛いです…」
「悪い悪い…ガノさんクエスト今日異常に多くてさぁ♪」
ピンクの長髪の美女・紅一点のイリアが待ちくたびれたとベルサーが見えた瞬間に愚痴る。
それに対してベルサーはまぁまぁと言った風情で諌める様に言う。
然し,そんな諌めたベルサーの言葉の一つに何が気に入らなかったのかある男が声を荒げる。
翡翠色の瞳の女顔の男アルセイスだ。
「モンスターにさんとか付けてるんじゃねぇぞ」
「また,そんな事で怒っていらっしゃいますの?」
「………モンスターに敬意や愛称を付けると言う行為が俺には許せん。
モンスターは忌むべき怪物だ…」
其れは,読んで字の如く……彼のモンスター達への並々ならぬ敵意から来る言葉だ。
それに対しイリアが憤り反発するが彼の鋭い眼光に気圧され言葉を止める。
沈黙が流れる。
「………遣り辛いフィールドだ。ホットドリンクと解毒薬は忘れるなよ」
一日中毒が吹き荒れるエリアの有るこの国の領土で最も寒いといわれるフィールド・フィアンマ洞窟。
其処に行くのだからと……正論をだが,此処に居る者達なら誰でも分る事を帳を破る為に男は言う。
左目に傷の有る端正な面持ちの男死樹ツヴァイ…リーダーとしての行動だった。
「___明日明朝には立つぞ…準備は良いか?」
そして,死樹は続ける。
メンバーは皆戦いへの思いを膨らませる。
1人…アルセイスを除いて…
=ギルドの外=
「おい,アルセイス…」
「何だ死樹?」
「思い詰めるのは良いが……足は引っ張るなよ」
「俺が何時足を引っ張った?」
「分っているさ…だが,忠告したくなる状況なんだよ今のお前は」
「そうか————感謝する」
死樹はアルセイスが最近苛立っている事を知っている。
実は本の五ヶ月前までリーダーはアルセイスだった。腕力も才能も頭さえも彼が一番だった。
無論,天才的狩人を父に持つカリスマも彼が一番だ。
だが,そんな彼も今スランプに陥っている。
彼が,宵桜を立てた。
立てた目的は偉大なる父の疾走の真相の究明だ。
だが,全く突き止めたられないでいる現状が5年以上続く。
ハンター生活を出来る期間はまだ短くは無い。だが,彼にとって焦りが有るのだろう。
詳細は死樹には分らないが今の彼は普段と違い暴走しかねないと……
思った。だから,リーダーを変る事を決断したのだった。
_______________
___翌朝
明朝,彼等は死樹の言うとおり町を出た。
彼等の拠点である英雄の町として知られるグランキャスカ…
中心には巨人が振うにしても巨大すぎる大剣の形をした英雄への墓標。
とても人工の力で出来たとは思えない其れに惹かれこの町は其れを中心に産まれた。
何処から見ても其れは見える…戦いへと旅立つハンターを加護する守り神の様な存在だ。
そんな巨大な剣「神の拠所」が遥か彼方小さく見える。
ハンター達には日常的な光景だが何か物寂しさを感じるのは彼等がご当地の生まれだからだろう。
1人を除いて……
『神よ……我が狩人達の神よ…見守っていて下さい』
死樹は其れを見ながら強く祈った。
狩りの成功と今後チームが旨く回ることを……
数時間の道程を経てフィアンマ洞窟へと到着する。
下位の頃から何度も足を踏み入れた場所だがそれでも此処に入るのは勇気が居る。
それだけ戦い辛いフィールドなのだ。
「行くぞ」
「ツヴァイ……トットナムがホットドリンクで咽てますわ」
「ほっとけ……ガノトトスの出るエリアなんて知れているんだ。
直ぐに合流しに来るだろうさ」
「ゲホッゲホッ…待って置いてかないで…」
「だったら,置いてかれるような事をしなければ良いでしょう?」
隊長である死樹が行動開始を促すがベルサー・トットナムが久し振りのホットドリンクで咽たらしい。
死樹は急ぐクエストでもなし少し様子を見るかと思うが其処に
アルセイスの氷のように冷たい言葉が突き刺さる。
全くの正論だが刺々しいので冷たく感じるの間違えだが……
焦るトットナムを呆れた風情でイリアは見ながら背中を摩ってあげる。
実は彼にとって是が狙いだったなどと言う事は男衆は皆知っている。
========
酒場____
明朝の事,ハンター達も疎らで夜から飲みすぎて二日酔いで伏せている者等が殆どだ。
そんな中リーブロとキーラが会話をしている。
「全く,キーラ……お前も性格悪いな」
「何の事です?」
「宵桜の事さ…あれ,本当はギルドマスターの爺の出したクエストだろう?」
「それが何か?」
「小さく……宵桜へ捧ぐなんて書きやがってさ。是,本当はガノトトスなんかじゃないだろう主題」
「耳が早いですね…流石古龍討伐隊3番隊隊長」
彼等が受けたクエスト。
ガノトトス討伐と名目上はなっている。
そして,そのクエストを彼等が取るように導いたのは実は彼女で…
それは詰りギルドマスターである男から彼女ギルドナイツへの命令だった。
その事をギルドナイツの要職…古龍討伐特選部隊であるリーブロが感知しないはずも無い。
リーブロ自身宵桜には思いいれが有る。
理由は宵桜のリーダーであったアルセイスの父の弟子扱いだったからだ。
そんなリーブロの問いに彼女は一本取られたと嗤いながら言う。
「そうそう,古龍……実は古龍が居るんですよ?まぁ,上位のレベルですけどね…
ガノトトス,結構遣り辛い奴なので両方相手するのは大変ですよねぇ♪」
「全くあの人は……で,その古龍は?」
「ガバル・デナハル……蒼氷龍です」
「危険度はテオ・テスカトルとナナ・テスカトリの間って所か…死ぬぞ下手したら…」
「だってぇ,是クリアしたら彼等一気にG級に上げる手はずですから」
「全く………マスターも勝手だよ」
「因みに,実はガノトトスを倒しただけでクエストはクリアになる予定です。
詰りどれだけ突然の古龍の襲来を回避してガノトトスを倒せるかが試験の本懐ですけどね」
「アイツ等には其れも分らないだろう…」
「えぇ,多分ガバル・デナバルも倒さないととテンヤワンヤになるでしょうねぇ♪」
ガバル・デナバル……上位クラスの其れなら彼等でも倒せなく無いだろう。
然し,ガノトトスと一緒に相手にするには分が悪すぎる。
ペイントボールにてガバルの動きを補足しながら彼が来るまでに
ガノトトスを倒して一対一に持ち込むのが得策だが…
ガノトトスは其処まで易い相手でもない。
正直,彼等はガノトトスを退治するだけでクエストは終っているとは気付けないだろう。
ギルドが其れを伝える可能性も低い。
恐らくは彼等はガノトトスをもう一体をかわしながら倒してクエストリタイアとして逃げるか…
両方を倒すかしか選択できない。最もガノトトスすら倒さずリタイアと言う可能性も大きいが。
突然のアクシデントに対する対処が目的とは言え勝手なことをすると心底嘆息するリーブロだった。
∞END∞
NEXT⇒第二話「翡翠色の巨大竜 Part2」