二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: MH 紅蓮の大陸 Ep1.黒狼  第二話更新!! コメ求む  ( No.9 )
日時: 2011/01/20 12:54
名前: 風 (ID: AzSkpKat)

ねこうさぎへ
知らなくても全然良いのです(苦笑
元々キャラなんてはモンハン小説は作者オリキャラみたいなのばかりですからね^^
設定も細かく紹介する積りですし…安心してゆったりと普通の小説を読む気分で♪
あっ!因みにずっと前に感想承ったバスターズの奴の方もね★


Monster Hunter〜
 紅蓮の大陸 Ep1 黒狼
 〜設定資料集Part2〜

>>登場人物 Part1

名前:ワルキューレ・ヴァズノーレン
年齢:30
性別:♂
身長・体重:186㎝・73kg
血液型:AB型
誕生日:2月22日
容姿:銀の長髪で浅黒い肌の面長な顔立ち。鮫の様な青の瞳が特徴。左肩に竜のタトゥー。
性格:気が短く弱者を嫌う傾向が有るが落ち込み易く情に深い。
備考:アルセイスの師匠にして死樹ツヴァイの父の弟子でも有る。
「紫美焔の天魔」と言う異名を持ちその名は大陸全土に知れ渡る「紅蓮」の1人。
武器:G級太刀全般
防具:ドラゴンXシリーズ・金剛・覇シリーズetc
ランク:G級

名前:ノーヴァ・ヒュールン
年齢:24歳
性別:♀
身長・体重:167cm・52kg
血液型:B型
誕生日:5月3日
容姿:白い肌の気だるげな美しい表情と水晶の様な青い瞳…黒く結ばれた綺麗な長髪が特徴。
性格:知的で物静かだが知的探究心が凄まじく興味の引いた事は徹底的に調べる。
備考:イリアの師匠で大陸最強のガンナーと名高い。
雪国の出身で今居る場所は彼女には暑いらしい。
父が強いハンターだったが古龍との戦いで命を落としハンターになることを決意。
「鷹の目」の異名を持つ。
武器:G級のへヴィー&ライトボーガン多数
防具:ガンキンGシリーズ・デンベラXシリーズ(オリジナル)etc
ランク:G級

名前:ギアガス・ジュナメス
年齢:53歳
性別:♂
身長・体重:213cm・142kg
血液型:O型
誕生日:12月29日
容姿:壮年の堀の深い顔。左目は潰れ眼帯をしている。褐色の肌で肩幅が広い。
性格:過去を重んじる性格で思慮深く紳士的。
備考:紅蓮の参謀役兼智恵袋的存在であり,大陸最高の怪力の持主。
「巨神兵」の異名を取る。
武器:G級のガンランス&ランス多数
防具:ミラルーツXシリーズ・グラビドXシリーズetc
ランク:G級

END

〜一言〜

暫くはストーリー更新と同時に
フィールド説明・キャラ紹介の順に少しずつ小出しにしていきたいと思います。
落ち着いたらストーリーを中心に進めながら時々小休止や設定追加などして行く様にしたいです。
最も続けばの話ですが…



MH 紅蓮の大陸 Ep1 黒狼
第二話「翡翠色の巨大竜 Part2」 

ホットドリンクを呑んでいてもまだ冷える洞窟の中,宵桜の面々は底知れぬ違和感を感じていた。
ベルサー・トットナム,イリア・ヘルメーラ,死樹ツヴァイ,アルセイス・ベルザーベル。
皆が経験則から1つの決を生み出していた。そう,小型の好戦的なモンスターが全く居ない事に対する決。
それは詰り彼等生物界の力の優劣に敏感な者達にとって大きな轍……
普通の生命達とは決して交わらぬ地平に存在する神とすら呼べる存在…



                      _____古龍の姿———————



「古龍が居るのかね?」
「憶測で物を言わないでくれますベルサー・トットナム!
ギルドの情報網の凄まじさはご理解でしょう…よりにもよって古龍の存在を見逃すなど…」

「………ある訳は無いだろうな」


痺れを切らしたトットナムが不安を口にする。
それに対してそんな事があるはずが無いと否定したいイリアが否定の声を上げる。
然し,この張り詰めた気配…そして,其れを思わせる状況はどうしても払拭できない。
そんなイリアの心境に追い討ちするようにツヴァイは小さく言う。


だが___
其の瞬間だった………

 


                  「ゴガアァァァァァァァァァァ——————」



大地をく粉砕するような巨大な音,フルフル等のバインドボイスとは桁違いの恐怖…畏怖。
生物としての根源的な格を呼び覚まし畏敬のままに彼等ハンターを落とす。
そう,生物達の原初……頂点に座す存在古龍,間違いなかった。


ドッドッドッドッドッドッド____
「畜生!蒼氷龍だと—————!?ギルドの連中は何してやがるんだ!!」
「くっ!本当に…」


スチャッ———

声を荒げながらベルサーはガノトトスとの戦闘の為に用意してきた祭囃子・野分ノ調を構える。
其れを見てツヴァイが静止の合図をする。奴に見付ったとは言えど距離が有る状況だ。

此処は一旦,ペイントボールを当てるに留まり逃げた方が良いと言う判断をしたのだ。
ペイントボールとは投げた対象に付着し強力な匂いを発する事により
相手の足取りを知る手掛かりとするハンターの道具だ。
通常ガノトトスは移動するエリアが限定されて居る為ペンとボールを持ち込む必要は無いが
彼等は常に誰と戦う時もペイントボールを1人は所有する事にしている。

それはギルドの情報漏れを懸念しての事である。どのような時も不測の事態はありえる。
ギルドは信頼できると言えど万能ではないと理解しているゆえの周到さとも言えるだろうか。
最も,ペイントボールのストックを1つ減らせばそれだけ違う道具を1つ多く持っていける事にも繋がるが。


とは言え,予備として持ってきたペイントボールを当てるのには接近する必要が有る。
武器を出さぬ状態で相手に投擲しなければならない。
弓矢使いのイリアにはペイント瓶と言うペイントボールを矢の先端の筒に入れて射る事も出来るが…
今は所持していないのだ。遠距離武器使いは後方支援の要で持つ道具が自然多くなる。


「俺がやる」

皆が迷っていると元リーダーであるアルセイスがペイントボールをツヴァイの手から取り走り出した。
相手も直ぐに痺れを切らせ攻撃を仕掛けてくるだろうからだ。
今迄上位での奴の討伐は二度成し得ている。相手の動きは分る。
だが,蒼氷龍に対する準備が足りていないだけなのだ。



「グゴゴゴゴゴゴ」


バサァ…
「アルセイス!前方右斜め四十五度から氷柱来ますわ!!」
「!」


バッ…


ズドオォン____
「相変らず速いな…アルセイス」



                     ____一瞬噎せ返ル様ナ異臭が立ち込めル


100mを十秒弱で走りきる俊足の持主アルセイスは蒼氷龍,本名:ガバル・デナバルを前に
全く物怖じせず大外に走り敵の動きを肌で感じながら視覚外の情報をフォローする仲間を信じて走る。
そして,敵の放った攻撃を回避すると同時に至近でペイントボールを投げ命中させる。
その爆ぜた小さな音と異臭により確実にペイントの命中を仲間は悟る。
其れと同時に少しの鮮血が舞う。其れはガバル・デナバルの血だった。
命中と同時に太刀を抜き一刀奴の白銀の羽毛に覆われた肩を薙いだのだ。
その一撃に奴は全く応えてはいなかったが彼はすぐさま退避路へと逃げ込む。


「よし,エリア5を経由してアルセイスに合流しよう」
「その間にある虫の群居する場所……あそこで光蟲が取れましたわよね?」
「おいおい,其の前に虫網つくんねぇと……」

「虫網の材料なんて簡単に調達できるでしょう?」
「まぁな…」


アルセイスの様子を見た三人はすぐさまガバル・デナバルの視界から外れエリア5へ進む。
大型モンスターの動く空きの殆ど無い小さな場所だがハンターにとっては天国だ。
何しろ光蟲などに必要な虫の採取・弾丸各種や虫網に必要な骨の採取,
装備全般にふんだんに使うことになる鉱石の採取…全てが出来る場所なのだ。

ガノトトス以上に手強い相手が出来た今,彼等はガノトトス用の道具を幾つか捨ててでも
それらガバル・デナバル用の道具を集めなくてはいけない。
奴は動きは鈍重な部類で閃光玉に弱い————有名な話だ。
閃光玉の材料は光蟲に素材玉………然し,彼等はガノトトス用に音爆弾を持ってきた。
閃光玉用のストック…詰りは調合素材は持ってきていない。

詰り音爆弾と閃光玉の調合素材は重ならないのだ。
そう,彼等は素材玉も集めなくてはならない。素材玉を作るには石ころと粘着草が必要だ。
石ころは容易く拾えるが此処洞窟地帯では粘着草は育たない。

無論,虫取り網の素材を集めるのが先だろうとトットナムに突っ込まれたイリアも其れは知っている。


「然し,粘着草をどう,用意するか……」
「生憎と粘着草を主食とするアイツも今は身を潜めていますしね」

「あぁ,古龍様様……逆バーだな」
「全くですわ…然し,となるとこの洞窟を出てアルバロトン群山に行くしか有りませんが…」
「あ〜あ〜,こっから出たてギルドの気球に見付ったらはいクエストリタイア……だもんな」

「____ま,一番相手の目を掻い潜るのが得意ってんなら俺だわな」


粘着草を手に入れるにはここを出て近くの群山まで行かなければいけない。
然し,それをするとギルドにクエストをリタイアしたのだと取られられる可能性が高い。
移動しながら意気消沈するイリア……彼女に愚痴を言いながらベルサーは言うのだった。
自分なら遣れると………


そう言ってベルサー・トットナムは死樹ツヴァイの承諾を得別れる。


「ちょっとトットナム!!」
「____大丈夫だ,トットナムなら気球の上の爺さんたちの目を盗むなど容易い」

ベルサーを心配し制止させようとするイリアを強く信頼した声でツヴァイは制した。
そして,彼女とツヴァイは虫網を造り光蟲を二人合わせて九匹捕まえてアルセイスと合流する。


「アルセイス…」
「ん?ベルサーは?」
「アルバロトン群山に粘着草を取りに行った…」

「そうか,奴ならギルドの面倒臭い気球もかわせるな」
『………アイツの事信頼できてないのって…私だけなのですね…』

フルフル

「ん,どうした…イリア?」
「あっ……あぁ,何でもあっ有りませんわよ!!」

「そうか…」


一連の二人の会話,其れを見てイリアは思う。
ベルサー・トットナムを子ども扱いしすぎている自分を情けないと…
そんな震えるイリアに気付き声を掛けるがイリアはそれに対して必死に取り繕う。
彼は怪訝に思いながらも余り他人に干渉しない性格から問うのを止める。
そして,沈黙が走る。


「ツヴァイ……このクエストの趣旨はガノトトスだったな?
詰りは恐らくは奴は倒さなくても良い筈だ」
「だが,奴を倒さなければガノトトスと両方相手にしなければならなくなる可能性も有るし」
「何より発見された脅威を野放しにするなどハンターらしからぬ行為ですわ!」

「そうだな……それで提案が有る。俺がガノトトスは引き受ける。
だから,お前等がガバル・デナバルを頼む。奴は相手の攻撃を受けると近場に逃げる癖が有る。
ならば,其れを利用して少しでもガノトトスの出る地底湖に行き着くまでの時間を稼いでくれ」

「お前は生きていられるか?」
「____不思議だな。ベルサー・トットナムは信用して俺は信用できないか?」

「今のお前には迷いが有る」
「モンスターを目の前にした俺の姿は知ってるだろう…お前の心配は杞憂だよ」


「そうか………そうだな,油断はするなよ」

アルセイスの最初の言葉によもやガバル・デナバルと言う脅威を無視するのかと二人は反論する。
ハンターにとって力無き人間にとって脅威であるモンスターを駆除する事は責務の1つだ。
自然に影響の出ないように均衡を保つように出来うる限り最小限…
そして,其の死を無駄にせず骨や皮・はたまた肉と言う食材から恩恵を得る。
だが,古龍と言う自然災害に匹敵する存在…ギルドからも見つけたら
出来うる限り全力で討伐せよと教わっている。
それ程危険視される存在だ。それを野放しにするなどと…反論するのは当然の事だ。

然し,彼等の考えとは裏腹に彼アルセイスは両方の大物を退治する気に満ちているのだった。
なんと,ガノトトスは自分1人でやると言うのだ。
ガノトトスを1人で倒すからイリア達は奴を引きつけてくれと……
倒したら直ぐに合流するとでも言う風情に。
無論,上級ハンターに回されるガノトトスがそんな易い存在な筈は無い。

巨大な体を駆使した攻撃範囲の広い凶悪な攻撃力の攻撃の数々。
近付けば背中を使ったほぼ回避不能とさえ恐れられる体当たり
中距離で探りを入れれば水をレーザーの様に飛ばし遠すぎればはいずって距離を縮める。
主に水中で逃げ回るから陸上戦は苦手なのだと戦った事の無い物は思うらしいが……
大間違いだ。

だが,そんな大物を彼は1人で相手すると言う。
無謀だとツヴァイは言い掛けるが目の前の男の放つ気迫と彼の出自…
今迄一緒に戦ってきた追憶が無謀を感じさせない。彼はG級に最も近い上位ハンターの1人だ。

「本当に良いのですか?」
「あぁ……然し,トットナムの奴が俺達にちゃんと合流してくれると良いが…」
「それは大丈夫ですわ……アイツはペイントボールの臭いに従順に従う癖が有るでしょう?」


「……仲間が居てよかったなトットナム」


1人群山へと向かったトットナムを心配しながら彼はもう1つの心配を示唆する。
するとツヴァイに対しイリアは言う。
ツヴァイはそんな癖が有ったとはと言う風情で口を空けて呆れた風情で言う。
危機回避のためにもペイントボールは使うのだ。其れなのにペイントの香に従順とは…と____



____________一方

彼,トットナムは草陰を背に確実にギルドの気球の死角を突きながら
アルバロトン群山へ向かっていた。


『もう直ぐだ……もう直ぐ,群山の山裾の洞窟…』


然し,そんな安堵する彼に忍び寄る影が有った…




                             ザリッ____



                               ∞END∞



NEXT⇒第三話「碧き烈風」