二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 私と世界の仲間達2 ( No.213 )
- 日時: 2011/02/21 19:35
- 名前: 薔薇結晶 (ID: UrB7UrBs)
- 参照: 学年末テストはまさに『悪魔』だ。
第73話 「行方不明」
<<ガチャ…>>
牡丹との通話を終えたジュリアは力なく椅子に座り込んだ。
そして小刻みに震え始めた。
ジュリア「…ぅ…っ!!」
泣いていた。
チームのみんなも心配してジュリアに駆け寄る。
ディラン「どうしたんだい?ジュリア。」
ジュリア「…っ、」
ショーン「さっきの電話、何か悪い事だったんですか?」
ジュリア「…、山茶花が…っし…死んだって…。」
チームに衝撃が走る。
彼らは山茶花との面識もあり、山茶花も良く宿舎には来ていた。
山茶花が初めてジュリアと出会った時の話。
ジュリアが5歳の時の話だ。
彼女は、とある養護施設で育ち、その後優峰財閥のグループ会社に就職。
そして出世を果たし、優峰財閥で働くことになった。
樹璃亜「おじい様っ、おひさしぶりです!じゅりあです!」
楠「おぉ、よく来たな、樹璃亜。そうだ、紹介しよう。山茶花だ。」
山茶花「…山茶花と申します。」
樹璃亜「おじい様、さざんかは、ぼたんと同じところに行くの?」
楠「そうだよ。」
すると、少女時代の樹璃亜は山茶花に駆け寄り、こう言ったのだ。
「よろしくお願いします、優峰財閥を、守ってください」
これが5歳の少女の言葉なのだろうか。
と、当時の山茶花は感じたという。
ジュリアは涙をぬぐい、目つきを変えた。
ジュリア「…私がいくら泣いたって、もう山茶花は帰ってこないわ。だから、もう泣くのはやめよ。」
マーク「…ジュリア…。」
ジュリア「もう始まるでしょう?ブラジルとジャパンの試合。」
マーク「あ、あぁ。」
ディラン「?? マーク。」
マーク「何だ、ディラン。」
ディラン「そう言えば今日の試合の観戦、ミーシャは此処でするって言ってなかったかい?」
マーク「…、確かに、言ってた気がするな。」
ディラン「まだ、来てないよ?」
マーク「マリ!ミーシャを見てないか?」
マリ「ミーシャちゃん?今日は見てないけど…。」
マーク「全く…、何処に行ったんだ…。」
ブラジルエリアのガルシルド邸。
<<チャランッ、チャランッッ>>
「ん—————————っっ!!!」
誰かが、居た。
ガルシルドは飛行艇に乗ってウミガメスタジアムに行ったため、ガルシルドではない。
それは、小さな小さな少女だった。
その少女は手足を鎖でつながれていた。
そして、布を加わえさせられていた。
その少女の名は、ミーシャ・クルーガー。
彼女は涙ぐんで、必死に誰かを呼んでいた。
ミーシャ「ん————っ!!んっ、ん———っっっ!!!!」
??「うるさいっ!!」
??「ほどほどにしとけよ、マンティス。」
マンティス「こいつ麻酔を打ってから何時間も経ってないのに起きたんだ。それで喚くし叫ぶし、うるさいったらありゃしないさ。お前も子守やってみろよ、クロウ。」
クロウ「残念だったな。」
ミーシャ「(助けてよっ、助けて!!お兄ちゃん!お姉ちゃん!!)」
第73話 終わり