二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 私と世界の仲間達2 ( No.241 )
日時: 2011/03/29 14:45
名前: 薔薇結晶 (ID: fgNCgvNG)
参照: http://blogs.yahoo.co.jp/gran_fenrir/2549590.html

第77話 「コトアールエリア、襲撃」





コトアールエリアに向かうバスの中。
ジュリアのケータイの着信音が鳴り響く。
白のケータイだ。

ジュリア「はい。優峰樹璃亜です。」
牡丹≪あっ、お嬢!ニュースは見ましたか!?≫
ジュリア「ニュース?」
牡丹≪コトアールエリアが襲われてるんです!!探索部隊により、ガルシルドの姿も発見できました!≫
ジュリア「何ですって!?今コトアールエリアに向かっているの!!ユニコーンのメンバー全員が居るわ!!」
牡丹≪本当ですか!?襲撃方法はサッカーボールだと分かったんです!!≫
ジュリア「分かったわ、切るわね。」
牡丹≪はい。お気をつけて。≫

通話を切ると、すぐに液晶画面を回転させる。
ワンセグである。
ユニコーンのメンバーはそれを覗き込むように見る。
音量を最大にする。

≪現在、コトアールエリアが何者かに襲われています!!———≫


14人が絶句した。

マーク「ミーシャ…、ミーシャは無事なのか!?」
ディラン「マーク…。」
ジュリア「あと5分弱…。」

<<キキイッ>>

「わっ!!」

バスに急ブレーキがかかる。

ジュリア「どっ、どうしたのよ!!」
運転手「じ、事故があったようです!!」
ジュリア「なっ…!!?」

動揺するメンバー。
だが、ジュリアは冷静である。

ジュリア「走るわよ!!」
マーク「あぁ!!」
ディラン「ok!!」
ジュリア「運転手さん、運賃はあとで全員分優峰財閥が負担するから今は勘弁して頂戴!!」
運転手「は、はい……。」


<<ダッ>>


















ジュリア「着いたっ!!」
マーク「…これは…。」

コトアールエリアは建物が崩れていて、かつての面影はなかった。


「あっ、ユニコーン!?」

ジュリア「えっ…?」
ディラン「イナズマジャパン!!」

そう。
(地形的に言うと)下に居たイナズマジャパンが、ユニコーンに気が付いたようだ。


ジュリア「どう言うっ、」

円堂「うわっ!?」


<<スタンッ>>

ジュリア「事なの?」
円堂「あんな所から飛び降りるなよ…!!」

そう。
飛び降りたのだ。
4mほどある、(地形的に言うと)上から。

ジュリア「いいじゃない、面倒だもの。で?どういう事なの?」
鬼道「俺達もこの事を知ったのはライオコット病院だ。」
ジュリア「そうなの…。」
鬼道「…で、ユニコーンは。」
ジュリア「……。」

俯くジュリア。
そこに、マーク達が合流。

マーク「俺の妹が、ガルシルドに連れ去られたんだ。」
円堂「なっ…!!」
鬼道「何だと!?」
マーク「午後2時に、此処に来るように言われた。」


「ようこそ、イナズマジャパンとユニコーンの諸君。」


円堂「その声は…!!」
アラヤ「ガルシルド!」

ジュリアが先ほどから気になっていた赤いキャップのご老人。
ようやく口を開いたので、ジュリアは視線をアラヤに向ける。
すると、向こうも気が付いたようで、ジュリアは視線をそむけて、ガルシルドを鋭い目つきで睨んだ。

ガルシルド「ではまず最初に、ジュリア・クラウン。君にとっておきの情報を提供しよう。」
ジュリア「!?」


ガルシルド「数年前、君の両親が何者かに殺されたな。」

その事件は、マークとディランも知っている。
従兄弟の風丸なら知っていて当然の事件だ。
すると、ガルシルドは笑みを浮かべたのだ。

ガルシルド「君の両親を殺したのは、この私だ。」


ジュリアは、耳を疑った。




第77話 終わり