二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 私と世界の仲間達2 ( No.271 )
日時: 2011/04/29 15:04
名前: 薔薇結晶 (ID: laaGvqHD)
参照: http://blogs.yahoo.co.jp/gran_fenrir/MYBLOG/yblog.html

第85話 「逮捕の瞬間」





ジュリア「貴方は本当に最低な人間だわ、ガルシルド・ベイハン。人の能力を強制的に変えるなど、そんな無茶な事をしたら余計に悲しむだけだと言うのに。人は技術を血と汗と涙で手に入れるものよ。何事も、楽して手に入る物ではないわ。」
ガルシルド「お前のような小娘に何が分かる!!」
ジュリア「私だからこそ知ってる!!技術を手に入れるための苦しみを、貴方が殺してしまったお父様が教えてくれてた!!」

ガルシルドに向かって叫ぶジュリア。
その場に居る誰もが、今の彼女には近づけるような勇気は無かった。

ジュリア「小さな頃からお父様は教えてくれていた!!私やお母様の前で、汗をかいて、涙を零して、血を流してた!!そして、完成した時のあの喜びは…本当、輝かしい位の笑みだった!!私だって同じよ!人に見られないような所でいつも練習を積み重ねてる!!お父様と同じ舞台に立ちたくて!みんなの笑う顔が見たくて!!…技術は才能じゃない、努力の結晶なのよ!!なのに貴方は…それを踏みにじった!!」

ガルシルドを叱りつける勢いで叫び続ける彼女は、すでに泣いていた。
悲しみからか、怒りからか、泣いていた。

ガルシルド「小娘が…っ、ヘンクタッカー!!この敗北は全て貴様らのせいだ!!」

その場の全員が驚愕の表情を見せた。

ガルシルド「私は貴様らに、最強の力を与えてやった!!なのにそれを使いこなせなかった、貴様らのなぁっ!!」


<<ごおおぉぉぉぉ>>

ジュリア「!…アレは…。」

上を見上げるジュリア。ユニコーンのメンバーも耳を押さえながら上を見上げる。
其処にあったのは、ガルシルドの飛行船だった。

飛行船は降りてくると、入り口を開けた。
ガルシルドは其処に向かって歩いていく。

ヘンク「ガルシルド様ぁ!我々を見捨てるのですか!!これだけ尽くしてきた私達を!!」
ガルシルド「貴様らの代わりなどいくらでもいる。」
「「!!」」
ヘンク「ガルシルド様…。」

そこへ現れたのは、黒いスーツの男が4人と、薄い紅色の髪をした女だった。

ジュリア「!!」
ガルシルド「何だ、貴様らは。」
牡丹「私は優峰財閥特捜部長、優峰牡丹だ。彼らは国際警察。ガルシルド、お前を逮捕させてもらう。」
ガルシルド「優峰財閥…!?それに国際警察だと…!?」

「少々お遊びが過ぎたようだな、ガルシルド。」

其処に居たのは鬼瓦警部。

鬼瓦「さっさと島から離れていればいいものを。」
ガルシルド「本当に私を逮捕するつもりか!」

すると、牡丹は後ろから手錠を取り出し、ガルシルドに見せつけた。

ガルシルド「くっ…!何故分からぬのだ!!世界は刻一刻と病んでいる!サッカーなどと言う、球遊びに浮かれている今このときにも!世界に残された資源を有効に使うには、私による支配が必要なのだ!!世界を救うのはこの私だぁ…!私だ、私なのだぞぉぉ……!!」

牡丹「ガルシルド・ベイハン。お前に支配されたその時こそ、この世界は終わってしまうよ。」

と、牡丹がガルシルドに言い放った。
そして、素早くガルシルドの手を後ろに回し、手錠をかけた。
その後に、ガルシルドの耳元に、こう言った。

牡丹「旦那様と奥様を殺した時点で、お前に世界を支配する権利などない。」
警察官「お前達も連行する!!」

と、チームガルシルドのメンバー(ミーシャを除く)も連行されたのだった。


ジュリア「じゃぁ、私達は失礼するわね。イナズマジャパン。」
円堂「あぁ、ありがとう!ジュリア!」

薄ら笑みを零し、ユニコーンはその場を後にした。




第85話 終わり