二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 私と世界の仲間達2最終章始動——! ( No.363 )
日時: 2011/05/28 09:13
名前: 薔薇結晶 (ID: W3aU.Uy/)
参照: http://bluerosebreak.blog.fc2.com/

第6話 「主」







「そこでシュート!」

「“フェアリーロージュ”!!」

<<バシッッ>>


???「どうだった?モールル。」

モールル、と呼ばれた少女はゴール前でボールをキャッチした少女、つまり、サッカーで言うGKのポジションだ。
どうだった、と言うのは、今のシュートの感想を聞いているんだろう。

モールル「ん〜…、私は片手で止められるけど。」
???「いやいや、貴女は止めて当然。」
モールル「多分…『緑』〜『黒』には止めるのキツイと思うよ。」
???「…らしいよ、お姫様。」
モールル「アリス。」
アリス「何。」
モールル「…お姫様って呼ぶの、辞めたら?」
アリス「何で。」
モールル「絶対に嫌がってるよ。」

とモールルが言うと、アリスはその『お姫様』に近寄った。
そして、

アリス「お姫様って…嫌?」
???「正直、あんまり好ましくないかな。」
アリス「じゃぁ…普通に呼ぶよ?…サクラって。」

サクラ。サクラ・カーライト。
先日リトル・クラウンより拉致された、彼女だ。

サクラ「うん、呼ぶなら断然そっちがいいな。」
アリス「そう?」
サクラ「うん。よろしく!」

アリス「レラーっ!」

と、アリスが叫ぶ。
レラと言う名のその女は、アリスたちの方を向くと、とことこ歩いてきた。

レラ「…何よ。」
アリス「シュート練習はもうできたから、ブロックの練習手伝ってあげて!ドリブルは『あの人』に観てもらうから。」
レラ「…別に私じゃなくてもいいじゃない、」
アリス「DFだったらレラが一番成功率いい。…って『あの人』が言ってたってエクスハートが言ってた。」
レラ「…『あの人』の頼みなら聞いてあげなくもないわ。」

来なさい、とレラは身を翻してサクラを誘う。
その間にチームのDFを全員呼びながら。


アリス「『あの人』の頼みじゃなかったら聞いてくれないじゃん。まぁ、エクスハートが言うにはそうだったらしいけど…、何かエクスハートってつかみどころ無いしなぁ…。」
モールル「一理あるね、うん。」
アリス「ねぇ…『アレ』、教えるべきなのかなぁ?」
モールル「アレって…あぁ、アレか。『あの人』からの指示も無いし、いいんじゃない?教えなくて。」

「エクスハート!今すぐ此処に来て!!」

アリスが叫ぶ。
すると、地面から巨大な鈴蘭の花が生えてきた。
そして花から、パラソルが出て来て、エクスハートが出てきた。

エクス「お待たせしました。何でしょう。」
アリス「何か相変わらず変な登場するねぇ…。まぁいいや。」
エクス「私は愉快な事が好きなので。して、ご用件は?」
アリス「『あの人』に、サクラに『アレ』を教えなくていいのかって、聞いてきて。」
エクス「『アレ』、と言いますと?」
アリス「…『フィールドチェンジ』。」
エクス「あぁ、それで御座いましたか。分かりました、迅速に、聞いてまいります。」
アリス「お願いね!」




ふわん、と、黒い羽が1枚。
其処からエクスハートが成形され、本人に変化した。

エクス「エクスハート、今此処に。」
???「言ってくれたかしら?彼らに。」
エクス「はい。お姫様の事も、『緑の狩人』の事も。」
???「いいわ。お疲れ様。」
エクス「主…『蒼の天使』、アリス様より、お伝えします。」
???「アリスが?どうしたの。」
エクス「サクラ様に、『フィールドチェンジ』をお教えしなくてもいいのか、と。」
???「私がやるわ。だから心配するな、と伝えておきなさい。」
エクス「分かりました、アリス様にはそう伝えておきます。主の大切なお時間中、失礼しました。」







第6話 終わり