二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 私と世界の仲間達2 ( No.377 )
- 日時: 2011/05/29 21:56
- 名前: 薔薇結晶 (ID: vQ/ewclL)
- 参照: http://bluerosebreak.blog.fc2.com/
第10話 「催眠術師からの挑戦状」
翌日。
マネージャー3人が、選手と監督の分、合計24人分の朝食を作って居る所だった。
秋「あれ…卵何処にやったっけ…。」
シオン「卵は右から4つ目のクーラーボックス。」
秋「……ホントだ、ありがとう。シオンちゃん。」
と、そんな時に。
マリ「…何だろ、この封筒。」
そんな声を発した。
マリの声を聞いた秋は卵をボウルで混ぜながら、シオンは野菜を切りながら、「どうしたの?」と声をかける。
マリ「何か、黒い封筒が飯盒の横にあるんだけど…。」
それを聞くと、作業を止めてマリに駆け寄る2人。
その黒い封筒には、桃色の荊と薔薇が描かれていた。
シオン「!…これは…。」
マリ「…、かも。」
秋「2人共どうしたの?」
マリ「ほら、此処。」
と、マリが指を指す。
其処には、『from PINKER SLEEP』と書かれていた。
秋「えっ…『ピンカースリープ』って…!!」
マリ「そう…『エレメントロスターズ』の『桃色の催眠術師』だよ…!!」
シオン「…開けて、マリ。」
ビッと、開封する。
其処には、黒い紙が1枚だけ。
リトル・クラウンの皆様
先日は『緑の狩人』に完敗したようですね。
まぁ、それはさておき。
こちらにはあなた方の大切な大切なお姫様がいらっしゃいます。
そのお姫様を賭けて、試合を致しましょう?
タイでお待ちしてます。
『桃色の催眠術師』ターニャ・ピンクローズ
マリ「お姫様って…、サクラ…!?」
シオン「早く監督に知らせないと…!」
大介「…向こうから接触してくるとは…。」
その手紙を読んだシャルソン監督。
円堂大介もしかめっ面をして、考えている。
シャルソン「…ターニャ…、聞いた事のある名前だな。」
マリ「ご存じなんですか!?」
シャルソン「…思い出せないが、どこかで…。」
「どうかしたんですか?監督。」
シャルソン「…おはよう、マーク。」
マーク「おはようございます。…で、どうしたんですか。」
シャルソン「これを。」
と、手紙をマークに渡す。
目を通すと、シャルソン監督に返す。
マーク「お姫様って言うのは…サクラなのか?」
シオン「多分そうだと思う。」
マーク「…他にも居るような気がするんだが…、きっと気のせいだな。」
マリ「他?」
マーク「いや…アメリカでのジュリアと俺達の友人が2年前に行方不明になってるんだ。…多分違う。あと…、」
「このターニャって言うのはタイのダンサーの事か?苗字が違うが…。」
シャルソン「!! そうか、ターニャ・ミーティンか!」
シオン「…誰なの?」
マーク「タイのプロダンサー…だって言ってたな、メアリーが。」
と、思い出す様に言う。
大介「よし。ではこの『お姫様』はサクラ・カーライト…いや、清野サクラと見て間違いはないだろう。」
「今日の午後にタイに向かおう。」
エクス「どうやら、気付いたようですね。」
ターニャ「私の事まで分かるとは思わなかったけど…とりあえず、タイには来てくれるみたいだから問題は無いかな。」
「メアリー、アンタも用意しときなさいよ。」
メアリー「…また、踊らないといけないの…?」
ターニャ「ダンサーでしょ、踊る事が使命なんだから当然。」
メアリー「傷つけるために…!?」
ターニャ「ローゼ・ルテミスの命令なんだから仕方ないでしょ?」
メアリー「もう何人もの人を傷つけてる!!もう私は嫌だよ!!傷つけるためにバレエは踊りたくな…ッ!!」
バシンッ、と乾いた音が響いた。
ターニャ「舐めた事言ってんじゃないわよ!!私達はこの使命を果たすために死力を尽くせばいいのッ!!」
ターニャはそれだけ言って、その場を離れた。
メアリー「…*****、貴女は…貴女はそれでいいの…?」
第10話 終わり