二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 私と世界の仲間達2☆必殺技・FC技募集☆ ( No.425 )
日時: 2011/06/29 05:57
名前: 薔薇結晶 (ID: hF19FRKd)
参照: 久しぶり、俺だよ☆← …な感じの一秋フラグは許せない。

第16話 「女王生存説」









「貴女もまだまだね、ターニャ。」

ビクッと、ターニャが怯える。
眼は絶望に満ち、体はガタガタと震えている。

ターニャ「も、申し訳ありません…ッ!」
???「『鍵』を操ってる貴女が『鍵』を制御できなくてどうするのよ。」

ターニャの目の前に居るその人物は。
『エレメントロスターズ』が『あの人』と呼び、エクスハートが『主』と呼び、サクラが『彼女』と呼んだ、その人物。
スッと、右手を掲げて、呟いた。

「“薔薇の荊〜無限沈没〜”。」


ターニャは声一つ上げず、その場で動けなくなり、眼が段々虚ろになっていく。

???「…エクスハート。」
エクス「何でございましょう、主。」
???「目障りだわ、ターニャをメアリー達の元へ運びなさい。」
エクス「かしこまりました。…あっ、そう言えば。」
???「どうかしたの?」
エクス「リトル・クラウンのマーク・クルーガー様より伝言です。」
???「……何なの。」
エクス「『こんなくだらない使命をメアリー達に与えたお前を俺達が無惨なまでに負かしてやる』…だそうです。」
???「じゃぁ伝えておきなさい。『返り討ちにしてやるわ』、とね。」
エクス「承知いたしました。」



しゅんっ、とエクスハートはターニャと共に姿を消した。


「ふふふふふっ、彼も言うようになったじゃないの…。」





























「あ゛〜!!!」

と、ホルネスの声が響く。

ホルネス「まだ頭がガンガンするぜ…、あ〜気持ち悪っ!」
不動「ったく、もう少しくれぇ黙ってられねぇのかよ…。」

お前の声で悪化するぜ、と不動が零す。
しゃあねぇだろ、とホルネスが反論。

マーク「お前は大丈夫か?」
フィディオ「多分この中で1番悪い。」
マーク「そ、そうか…。…?」

フィディオ、髪に何かついてるぞ、とマークが呼びかける。
えっ?と言う表情で髪に触れる。
そして、ついていたものの正体を見る為に、右の掌にのせる。

「「ッ!?」」


フィディオ「これは…!!」
マーク「…嘘だろ…、そんな…!?」

そのセリフを聞いて、どうした?と言う表情で2人を見るメンバー。
フィディオとマークが愕然とした表情で見ているそれは。

フィディオ「…あの場所にこの花は無かった。絶対に…!!」
アンジェロ「フィディオ?」

スクッと立ち上がり、アンジェロにそれを見せる。
だが、それが花弁だという事以外、彼には分からないようだ。
その花弁をつまんで、ディラン達のもとへ持って行くマーク。

マーク「…お前達なら、分かるだろ?」

と、言って元ユニコーンである、ディラン、一之瀬、土門に見せる。
3人はソレの正体が分かったようで、驚愕の目をしていた。

一之瀬「嘘だよな…、まさか…。」
土門「いや…此処まで来て嘘は無いだろ、多分。」
ディラン「そうだね。これは…、」

      「…蒼薔薇だ。」

その単語を聞くと、皆愕然とした。
それもそのはず。蒼薔薇と聞いて浮かぶのは紛れもない、あの人物。
リトル・クラウン第1期生のキャプテン、ドイツでは10-0の圧勝でチームをFF優勝へ導き、2年前アメリカ代表チーム・ユニコーンのキャプテンとして、アメリカ全国民に希望をもたらした、彼女。
『絶対クイーン』、ジュリア・クラウン。

フィディオ「あの場にはジュリアも居なかったし、蒼薔薇も無かった。桃色の薔薇しか咲いてなかったはずだ…!」
エドガー「それ以前にMsジュリアが居るはずがない。彼女は2年前に他界している。」
テレス「だったら、何でこれがある。」
マーク「考えられる可能性としては…、」

と、マークが切り出す。彼が考える可能性とは。
①蒼薔薇がジュリアの次の少女に渡り、その少女が齎した物。
②ただ単に、サクラの演出。
③ジュリアが生存している。

ディラン「①が高いと思うね。」
一之瀬「俺も。」
マリ「私は③だと思うな…、」
フィディオ「俺も同意見だ。」
一之瀬「何でジュリアが生きてるって思うんだ?」
土門「多分さ、一之瀬。」
一之瀬「?」
土門「俺も③派なんだけど、それを証拠づけてるのは2年前の、女王様の葬式だと思うぜ。」
一之瀬「ジュリアの葬式…って…、…あぁ、そう言う事か。」
エドガー「ですが、病院ですでに失血死だったはず…。」
テレス「だったらこれだろ。『医者が嘘をついた』。」

どうやら、確認する必要が出てきたな。とシャルソン監督が呟く。
円堂大介もそれに頷く。

シャルソン「…日本へ向かおう。」






第16話 終わり