二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 私と世界の仲間達2 ( No.431 )
- 日時: 2011/07/06 17:27
- 名前: 薔薇結晶 (ID: 9MGH2cfM)
- 参照: http://bluerosebreak.blog.fc2.com/
第18話 「優峰牡丹」
社内でうろうろと牡丹を探すリトル・クラウン。
10のグループに分かれて彼女を探す。
優峰牡丹。29歳。
入社したのは18歳の時だが、優峰財閥の孤児院、『花鈴園』の卒園生であるため、優峰財閥とは25年ほどに付き合いになる。
そんな彼女が、優峰樹璃亜に出会ったのは17歳の時だ。樹璃亜当時4歳。
牡丹は樹璃亜に出会って人生が変わったと言う。
透明感のある紅色の髪、正反対の濃い緑の瞳。
普通の女性とは放つ雰囲気が違う。
威厳があり、優しさがあり、寂しさのある雰囲気。
ディラン「居ないネ〜…。」
マーク「そうだな。一瞬で見つかる様な人なんだが…。」
…まさか、とマークが零す。
ディランも何となくそれを察したようで。
「「此処には居なかったりしないよな(ね)?」」
見事にハモった。
確かにその可能性は否定できない。
受付に戻り、牡丹が此処に居るのか聞くと
「いいえ、牡丹様はいらっしゃいませんが…。」
案の定、と言うところだ。
何処に居るかと聞くと、『悲劇の始まりの場所』と言われた。
牡丹がそう言ったらしい。
シャルソン「『悲劇の始まりの場所』?」
フィディオ「誰からして、『悲劇』が始まった場所かが分からないと…。」
う〜ん、と言う表情で悩んだ顔をするリトル・クラウンのほぼ全員。
その時、誰かの携帯が鳴り響いた。
曲は、『G線上のアリア』。
「……ジュリア?」
と、誰かが呟く。マークだ。
そう。携帯はマークの物で、しかもその曲はジュリアからの電話に設定していた、彼女の演奏だ。
2年間聞いていなかった、着信音。
恐る恐る、電話に出る。
マーク「…はい、マーク・クルーガーです…。」
???≪お嬢だと思ったら大間違いですよ、マーク様。≫
マーク「ッ!!…貴女は…!」
牡丹≪まぁご察しの通り、優峰牡丹です。私をお探しなんでしょう?≫
マーク「何故それを?」
牡丹≪鬼百合から聞きました。…お嬢の埼玉のお屋敷でお待ちしています。≫
ぷつっ、と切れた。
沈黙が彼らを包む。
シャルソン「…優峰牡丹だったんだな?」
マーク「はい。埼玉のジュリアの屋敷で待っていると。」
向かおう、とシャルソンは簡素に返し、優峰財閥の本社ビルを出た。
ザアァァアァァアアァ…
鬼道「…何て屋敷だ…。」
と、鬼道が呟く。
それもそのはず。面積的に言えば、鬼道邸の10倍以上はある。
円堂「でっけぇ———ッ!?」
風丸「俺は1回だけ来た事ある。…殆ど記憶に無いが。」
虎丸「…しかも一面…。」
薔薇しかないですね、と虎丸が言う。
ちょっと奥の方に、サッカーグラウンドが1つ見える。
そして堂々とした、大きな大きな屋敷も。
「お待ちしておりました、リトル・クラウンの皆様。」
姿を現した女性は、可憐な雰囲気を漂わせている。
その後ろに4名、また同じような格好をした女性が居る。
マイカイ「私の名はマイカイと言います。優峰家の、特に樹璃亜お嬢様のお世話をしておりました。」
ご案内致します、と丁寧な口調で、リトル・クラウンのメンバーを屋敷へと誘う。
扉を開けると、彼女が居た。
牡丹「…お久しぶりですね、皆様。」
第18話 終わり