二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 私と世界の仲間達2 ( No.461 )
日時: 2011/07/26 15:48
名前: 薔薇結晶 (ID: OcUNQWvQ)
参照: http://bluerosebreak.blog.fc2.com/

第23話 「天使の悪戯」







リアナ「どうして鍵が開かないのッ!?」
リメリー「ダークメア!!」

すかさずリメリアーナが『黒ノ鍵』の『番人』であるダークメアに鍵を開けるように指示を出す。
ダークメアのユニフォームのポケットから、『黒ノ鍵』が姿を現す。
左手で鍵を持ち、五芒星を描く。

ダークメア「こっちも開かないッ…!」
リメリー「どういう事なの…。」

マーク「…『鍵』が機能していないみたいだな…。」
一之瀬「逆に言えばこっちのチャンスだ!行くぞッ!!」

ロニージョが右足でラオンの手からボールを弾く。
そして、マークにパスを出す。


「「「“グランフェンリルG5”——ッッ!!!!」」」




ラオン「ッ!!“白薔薇真珠の霧雨”ッ!!」

真っ白な真珠が降り注ぐ。
『最強』に進化した“グランフェンリル”の勢いを殺す。
まるで、鉄の雨の様に。

マーク「チッ!」
ディラン「中々入らないねぇ…。」
一之瀬「流れはこっちに傾いているはずだ!攻めるぞ!!」

リアナ「どうして…どうしてッ!!」

未だに『鍵』が開かない事に謎を持つリアナ。
ふと、顔を上げると。その先に居る人物と目があった。

『蒼の天使』キャプテン、ジュレール・ブルーローズと。
あの『絶対クイーン』と、皮肉にも目が合ってしまった。


リアナ「(何で…何で『あの人』が此処に居るの…ッ!?)」

動揺するリアナを見て、リメリアーナも上を向く。
そしてやはり彼女も目が合ってしまう。

リメリー「…まさか…!!!」


スカーレット「…お前何処までも意地悪だなぁ。」
ジュレール「…何の事かしら。」
スカーレット「しらばっくれんな。『鍵』が作用しないのはお前の所為だろ。」
ジュレール「まぁ…違うと言えば嘘になるわね。」
アリス「ジュレール様は、鍵穴の波長を変えたんですね?」
ジュレール「…えぇ。変えたわ。波長と、鍵穴の形も変えた。」

この試合、見てて飽きるもの。と、彼女は言う。
点を入れるのは『灰の永久戦士』だけ。
『リトル・クラウン』が点を入れる事など、絶対にない。あってはならないのだから。

ジュレール「ナタリア、命令よ。」
ナタリア「!」

ジュレールは、『蒼ノ鍵』の『番人』、ナタリア・ブルーローズの名を呼ぶ。

ジュレール「試合を荒らしてきなさい。正確に言えば…試合を止めて来なさい。」
ナタリア「『フィールドチェンジ』の使用許可を。」
ジュレール「許可するわ。後であの場所に連れてくるように。」
ナタリア「分かりました…!!」

ナタリアを除く『蒼の天使』と、『紫の悪魔』は姿を消した。
取り残された彼女は、大きく息を吸う。
そして。

<<タンッッ>>

屋敷の屋根の上から飛び降りた。







ダークメア「ラオン!!ラオン・ホワイトローズッ!!」
ラオン「!!」

パスをくれ、と言う叫びだろう。
ラオンは、“グランフェンリル”を止めたボールを、思いっきり蹴る。
ゴッ、と。突風が巻き起こった。

ディラン「What's!?」
マーク「くっ…!!」
一之瀬「みんなッ、行ったぞ———ッッ!!!」

ダークメアへのストレートのパスを止めようと、風丸が前に出る。
だが。その前にルルーノがカットし、ルティを経由して、ダークメアへと渡った。


「思い知らせてやる、私達の深淵の闇を!!」

ゴオォ、と風が巻き起こり、ダークメアの周りに1つの円環が出来上がる。
闇を、纏いし円環が。

「闇を…。“土星(ジ・ウラヌス)”ッッ!!!!」










第23話 終わり