二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 私と世界の仲間達2 ( No.529 )
日時: 2011/10/26 06:13
名前: 薔薇結晶 (ID: M2SneLVI)
参照: 今週中にルアンナの詳細をブログにうpします。

第29話 「『小さな冠』VS『緑の狩人』—前半(1)」









韓国。

グラウンドはすでに緑色の薔薇が咲き誇り、『緑の狩人』が位置についていた。
『リトル・クラウン』の11人も位置に着いた。


スーラン「…この間の様に無様な試合にはしないでよ?」
円堂「望むところだ!!」


『緑の狩人』

 ジャスミン    シーフ
      リオン
ロア          ランプ
      ハント

エレン スーラン ケイン ジャブ

     シャレニア



『リトル・クラウン』

 フィディオ 豪炎寺   エドガー 

風丸  ヒデ   虎丸 アンジェロ

  一之瀬  土門  テレス

       円堂



<<ピ———ッッッ>>


『リトル・クラウン』からキックオフ。
フィディオと豪炎寺、エドガーがパスを交えながらドリブルで上がってくる。


秋「監督…。」
大介「ん?」
秋「どうしてMFの一之瀬君をDFに?FWの虎丸君もMFに下がってるし…。」
マリ「あ、それ私も思った。カズヤがディフェンスも出来るからかなって思ったけど…。」
大介「見てれば分かる。」
秋「はぁ…。」


ロア「ランプ!!」

「“夜光虫の森”」

ふわりと、柔らかな光がグラウンドを包み込んだ。
そして暗い森が姿を現した。

ヒデ「(もう『フィールドチェンジ』を発動した…)」

鬼道「早いな。」
不動「必殺技の連鎖とか狙ってんじゃねぇの?」

ロア「リオン!!」

「“ハンティング・ホークス”ッ!!」

2匹の鷲が3人を目掛けてものすごい速さで飛んでくる。
まるで獲物を見つけたかのように。

だが豪炎寺は動じずに、バックパス。
その先にいたのは、虎丸だ。

リオン「っ!」
ロア「なるほど…、中々いい手なんじゃない?」

そしてバックパスを受け取った虎丸は、受け取った瞬間、また豪炎寺に戻す。

ロア「ケイン!」

豪炎寺のマークにケインを向かわせる。
だが豪炎寺はまたもや虎丸へ。受け取った虎丸は、その横を走っていたアンジェロへ。
アンジェロは1人飛ばしてヒデへパスを出す。

ランプ「そう簡単に攻められても困るんですよねぇ…!」

スッ、と。
右手を挙げて、振り下ろした。

<<フッ>>

「「ッッ!!?」」

真っ暗になった。
まるで、それこそ真夜中の森のように。

アンジェロ「これじゃぁ全然分かんないよ…、」

ヒデ「……。」


「“翠緑の薔薇吹雪(すいりょくのローズブリザード)”」

<<ザアアァァアァアアァァァ……>>


ヒデ「くっ…!!」
スーラン「耳でどうにかしようとしたんだろう?残念、彼女ほどサッカーで耳を使うのに慣れてる人物なんて殆どいないんだよね。」

「「俺達は別だけどなッ!!」」

ザザザッ、と、ヒデの後ろから2人が一気に攻めてきた。
元アメリカ代表チーム、ユニコーンの、一之瀬一哉、土門飛鳥。
普段からジュリアの『聞き分ける』という特殊技能を見てきて、特訓してきた2人だ。
スーランよりも、暗闇、ましてや“薔薇吹雪”の中なら有利になって当然なのだ。

一之瀬「ヒデ!そのままの方向でボールを蹴ってくれ!!」
ヒデ「わ、分かった!」
   
一之瀬の指示通りに、そのままの方向(北東)にボールを蹴るヒデ。
その直後に、バンッ、とボールを弾く音。

土門「一之瀬!上げるぞ!!一発かましてやれッ!!」
一之瀬「あぁ!!」

どうやらボールを取ったのは土門の様子。
空中に高く高く蹴り上げた。

ジャスミン「ッ!?」
リーフ「ランプとスーランの2重技が効いてない!!」
スーラン「やっぱりジュレールの元でプレーしてきた彼らは私達には不都合だね…。」

と、そこで一之瀬が見たこともない構えを見せた。
ベンチメンバーは何だろう、と目を凝らして“薔薇吹雪”の中に微かに見える一之瀬を見る。

    「フィールドチェンジ、“神鳥の祭壇”っ!!!」


ぶわぁっ、と。景色が、一転した。
ランプが発動した“夜光虫の森”とスーランが発動した“翠緑の薔薇吹雪”を掻き消し、発動した『フィールドチェンジ』。
目の前に広がったのは、竹林と、泉と、大きな大きな、梧桐製の祭壇。

スーラン「ッ!!まさかこれは…!」
一之瀬「そっちの方に心得があるんだ?意外…でもないか。」


円堂「意外なのは一之瀬の方だと思うんだけどな…、」
土門「やっぱ円堂もそう思うよな?」
円堂「だってさぁ…、何か不死鳥(フェニックス)って言うより…。」

       「鳳凰って感じじゃないか…!」






第29話 終わり