二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン 私と世界の仲間達2 ( No.536 )
日時: 2012/01/14 16:44
名前: 薔薇結晶 (ID: Bj/lm3Yj)
参照: http://ncode.syosetu.com/n3927y/

第32話 「『小さな冠』VS『緑の狩人』—(2)」








風丸「円堂ーっ!!」

飛んできたボールは虎丸が抑え、フィールドの外へクリア。全員が円堂の元へ駆け寄った。
『緑の狩人』はリオンを起こし、もう次の体制へ移っていた。


GKはロココに交代し、ゲームが再開。

ボールはハントが抑え、『緑の狩人』の攻撃。スーランがボールを持ち、全員が前進する。
スーランは“狩人の為の独奏”を駆使し、フィールド内のサイド2か所に階段を作り、踊り場を作る。
その後ボールを高く上げ、その踊り場からロアとランプがジャンプ。シュート技を繰り出す。

「「“針葉雨乱(ソーイング・レイン)”ッッ!!」」


針状の葉を纏ったシュートがほぼ真下にいるロココに向かって急降下する。

ロココ「マモルはこのゴールを守り切ったんだ!僕だって守って見せる!!“タマシイ・ザ・ハンドG5”!!」


真っ赤な大きな手は宣言通り、ゴールを守り切った。
『緑の狩人』もこれには動揺を隠せない。

ロココ「今のうちだ!!みんな攻めろ———っっ!!」


アフロディがロココからのボールを受け取り、攻撃の中心になり攻め入る。

そこで、ブワッと何かが開く音がした。
緑色の薔薇だ。その中から豪炎寺も脱出し、攻撃に加わる。

スーラン「くそっ…、させるかァアアァアァァ!!!!」

彼女らしくもない叫び声をあげて、ゴール前に大きな荊の壁を作り上げた。
ゴールが見えないほどの分厚さ、大きさである。

アフロディ「豪炎寺ッ、君ならあの壁を突破できる!任せたよ!!」
豪炎寺「あぁ!!」


「“マキシマムファイア”———ッッ!!!」

豪炎寺は足に炎を纏わせながら荊の壁に突っ込んでいった。
荊に炎が点火され、荊の壁は炎と共に崩れ去った。

シュートの勢いは衰える事を知らず、そのままゴールに突っ込んでいった。






<<ピッ、ピッ、ピ—————————ッ>>

と、後半終了のホイッスルが鳴り響いた。


「やったぁ————!!」

「勝ったぞォ——!!」


エレメントロスターズ『緑の狩人』を2-1で、『リトル・クラウン』は敗退させた。


スーラン「負、けた……!?私達が…ッ!?」

すると、急にスーランはぱったりと倒れてしまった。
みるみるうちに、体中に巻き付いていた荊の真っ黒な刺青は薄れて、最後には消えてしまった。

次々と『緑の狩人』の選手は倒れていき、最終的に全員が倒れてしまった。


虎丸「何だろう…。」
一之瀬「全員倒れたぞ…?」

そんな中。
フィールドにある人物が現れた。

   「お疲れ様。ようやく1チームってところだけど。」

聞き覚えのある声だった。
『灰色の永久戦士』戦で、試合中断を命じられ、試合に乱入して来た、あの少女。

『薔薇の処刑人』こと、『蒼の天使』の『鍵の番人』ナタリア・ブルーローズ。


フィディオ「何をしに来た!!」
ナタリア「本来なら会話もしたくないところですが、ジュレール様に会話の禁止は命じられていないので、話しましょう。」


「『緑の狩人』キャプテン、スーラン・グリーンローズことキム・スーランの回収です。」

まるで物の様に、回収と言う言葉をスーランに使うナタリア。
ですがその前にまだジュレール様に命じられている事があります、と言うナタリア。
何だ、と言う風に心構えをする『リトル・クラウン』の選手。

ナタリアに全員の視線が行く中、彼女はロア・グリーンローズの元へ行き、彼女のポケットを漁る。
取り出したのはアンティーク調の緑色の鍵。
そして『リトル・クラウン』の元へ歩み寄るナタリア。

   「!?」

ナタリア「ジュレール様の伝言を其の侭お伝えします。『蒼を除く7色の鍵を集め、天魔創造神の神殿へ来なさい。』…だそうです。ですが辿り着くまでに私達と戦う可能性があるので、そこは勘違いをなさらず。」

そしてアフロディの方を向くナタリア。

ナタリア「『緑の鍵』の所有者に任命されたのは貴方です。どうぞ。」

疑わしかったが、アフロディは恐る恐る手を伸ばし、それを受け取った。
それを確認すると、くるりと身を翻し、スーランと共に蒼い薔薇の中へ消えた。








第32話 終わり