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『日記って大体三日で終わる。』




○月×日土曜日　快晴

今日は優子ちゃんと理帆ちゃんの二人と遊ぶ約束をしている。
待ち合わせの時間は一時半だ。場所は近所の公園。所が今はもう一時二十八分。
俺の家から公園まで少なく見積もっても五分はかかる。完全に遅刻だ。
ま、あいつ等と遊ぶのも初めてじゃないし、遅れるのもいつもの事だから気にせんが。


持っていくものは、財布(銀魂のカードも結構な数入っている)、筆箱(六体の銀魂キーホルダー付き)、
本五冊(そのうち2冊は銀魂コミックスで3冊は普通の小説)、下敷き3枚(と言ってもすべてガチャガチャで手に入れた銀魂の奴)、
ノート5冊(落書き用、そしてこの日記)、お菓子少々(酢昆布、だし昆布、チョコ、塩など)だ。

うん、ほとんどに銀魂が関係している。自分で言うのもあれだけど、マジやばいよ自分。オタク化してきてるよ！


…よし、もう33分だし行こう！




パタンッ









スッとさっきまで日記を書いていたノートをバックにしまい、さぁ、行くか！


「いってきまーす。…急がなくちゃな」


駆け足で自転車が置いてある所まで行く。小鳥が近くの木で鳴いてたりするのを少し眺めて、平和だ。と、心でつぶやく。


「あーあ、銀魂の世界に行きてェーな…」


叶うはずも無かった願いを風に乗せて俺はペダルを漕ぐ。





…その願いが叶ってしまう事なんて、少しも考えずに。