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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ボカロソングで小説! ( No.11 )
- 日時: 2011/03/22 15:13
- 名前: ダレン ◆DFe5UsycxQ (ID: yL5wamFf)
君を探して歩く。
顔を上げるとそこには踏み切りが。
なんの変哲もない踏み切り。どこにでもある踏み切り。
そこで私は、君の全てを思い出した。
頭の中で、過去が巡る・・・。
『遊羽ちゃん、来てくれてありがとう』
おばさんが泣いている。
私は泣きはらした目でおばさんを見ている。
多分、虚ろな目をしているのだろう。
『おばさん、泣かないでください。彼を・・・浩太を笑って見送りましょう』
私はそう言って、おばさんを慰めた。
浩太が運ばれる。
昇る浩太の煙は、そこらへんで昇っている煙と大差なかった。
・・・サヨナラ、浩太。
昇る君の煙に、私はカラの手を振って見送ったんだ。
覚えてる・・・なにもかも。
その日から、君は居なかった。
私はそんな君を探して・・・迷子になったんだ。
ばかばかしい思いと悲しい思いとが混ざり、私はその場にしゃがみこんだ。
私は・・・ポツリと呟く。
「キミの元へ・・・行きたい」
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