二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 星のカービィ 運命の車輪 ☆参照600突破★  ( No.204 )
日時: 2011/05/04 11:24
名前: 満月の瞳 ◆zkm/uTCmMs (ID: A2bmpvWQ)

ダークゼロの目の前には、星にのった、戦士がいる。
銀河のエネルギーをそのまま受け溜めたような、神聖さをもっていた。
オーラは、退魔の力を帯びているのか、辺り周辺にたまっている暗黒物質を消滅させていく。

「バババババババ馬鹿ナ!?ドドドドドドドウシテアンナニ傷ヲオッテイタノニ!!?ナゼダ!!ナゼ動ケルノダ!!?」

「ブロンテが、ボクに力を貸してくれたんだ」

このワープスターも、直してくれたんだ。
と、強い意志で、言う。

「ウウウウウウ嘘ダ!!ヒヒヒヒ秘宝ガ生物ニ力ヲ貸スワケナンテナイダロ!!リップルスターノクリスタルデハアルマイシ!!!」

ダークゼロは、非常に混乱していた。
なぜなら、秘宝の力が、目の前にあるのだから。

いくら、ダークマター一族だといえども、秘宝にはかなわない。

秘宝は、星の創世者。

あまりにも、差がありすぎる。

「ボクは、さっきあきらめかけてたんだ。もう死ぬんだ。ポップスターやプププランド、皆を救えないんだって。皆滅ぶんだって、あきらめてた」

でもね。

「あきらめたらいけないんだ。あきらめたら、全てが終わってしまうんだって、気がついたんだ。気がつかせてくれたのが…ブロンテだった」

シャンシャンと、鈴が歌うような音。
ワープスターが、共鳴している。

「あきらめちゃいけないんだ。何があっても、たとえどんな思いでも、絶対に最後まで、あきらめちゃいけないんだ!気がつかなかったら、ボクは絶対に後悔してた。断言できる!あきらめるってことは、仲間も星も何もかも投げ出してるってことになっちゃう!そんなのは嫌だ!ボクは!仲間も星も!皆大好きなんだ!だから!あきらめない!お前を倒す
!!」

ゴオオオオオオオ!!!

カービィから、まぶしい光が翼のように広がっていく。
夕暮れの薄暗い時間帯なのに、昼のように…否、太陽そのものが目のまえにあるような、圧倒的なオーラ。

「ボクは弱いかもしれない!ボクは無力かもしれない!でも!たとえ弱くても無力でも!あきらめない!!絶対に!!あきらめない!!!」

「ギャハ…ギャハハハハハハハハハハハハ!!!!ハハハハハハハハハハハ!!イクラ秘宝ノ力ヲ得テモ!!〝オマエ〟トイウコトハ変ワリナイダロウ!!!サッキマデボコボコニヤラレテタオマエガ!パワーヲモッタトイッテモ所詮ハサッキマデハヤラレテタ〝オマエ〟ダ!ブッ殺シテヤル!!!〝オマエ1人グライナラ容易ク…!!!」

「待てよ…!俺の存在忘れてんじゃねえよ…!もう1人いるぜ?」

かなりよろめきながらも、ドロッチェが起き上がってくる。

「ドロッチェ!動けるの!?」

「ああ…なんかお前からでてる光…治癒効果があるぜ…結構楽になった
…!」

ドロッチェのシニカルな笑み。
血まみれで傷だらけだが、まだまだ戦う意思を失っていない。

「ハ!?オマエナンテ眼中ニイレテイナイゾ!!死ニカケノクセニ!ネズミハオトナシクネテロ!!」

「おいおい、ネズミっつーのは、弱そうに見えて、かなりの策略家だぞ
?罠をかいくぐり、猫に襲われていたとしても、スキを見て喉笛にかみつく、死にかけだろうが関係ねえよ。だいたいこんな傷、怪我として見てねえよ」

「(ブロンテは、ドロッチェと協力してって言ってた…よかった…)」

カービィは、安心する。
すぐに、ドロッチェを呼びかける。

「ドロッチェ!ワープスターに乗って!」

「言われなくても、わかってる。マントはボロ布になったし」

ヒョイと、ドロッチェは軽々とワープスターに乗り込む。
どうやら、本当にこの光には、治癒効果があるらしい。
傷が少しずつだがふさがっていく。
逆に、ダークゼロはこの光を避けている。
やはり退魔の光でもある。

「2人乗りでよかったぁ…」

「ていうか、お前はなんで最初からこれよばなかったんだよ?」

「半年前に、ちょっと壊されちゃってね」

「半年前?…まあどうでもいいが」

「あ!ドロッチェ!さっきボクの名前呼んでくれたでしょ!」

「は!?」

「ほらほら絶体絶命だったときにさ…!」

「知るか!そんなこと言ってねえ!」

「死ぬなーとか言ってくれたじゃん!」

「言ってない!!ちくしょう!右腕折れてなければ…!!」

まちがいなく殴るつもりだった。
うれしそうにはしゃぐカービィと、顔を恥ずかしそうに赤らめているドロッチェ。
最後の戦い。

「コロスコロス!コロシテヤル!オレヲナメルナヨ!!!!!」

ダークゼロの怒声が、大地を揺るがす。
さっきよりも大量に暗黒物質を振りまいていく。

「シネエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!」

ダークゼロが、剛速球のように、突進してくる。

「いくよ!!覚悟して!ダークゼロ!!」

「俺のトリプルスターで、ブッ倒してやるよ!!」

ワープスターも、F1レーサーさながらのスピードで、突進する。

プププランド上空で、視認できるほどの激しい衝撃波が生まれる。