二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 星のカービィ 運命の車輪 ☆参照600突破★  ( No.209 )
日時: 2011/05/04 18:52
名前: 満月の瞳 ◆zkm/uTCmMs (ID: A2bmpvWQ)

空に波紋状に広がる衝撃波。
地上から見たら、黒い光と、金色の光のぶつかり合いだった。

「ギャハハハハハハハハハハハ!!!ギャハハハハハハハハハ!!ギャハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」

ダークゼロの、狂喜の哄笑。

「ワープスター!!!ゴーーーーーーーーッ!!!」

「トリプルスター!!8連撃はいくぜ!!」

カービィとドロッチェの、気合の掛け声。

それがあわさると、衝撃波が生まれる。
水面に落ちる、巨大な雫のように。
波動が伝わるたびに、空が歪む。
世界が早送りされている気分になる。

ダークゼロは、、時折特殊攻撃などで攻撃してくるが、なぜか基本が突進攻撃になっている。
カービィたちは、カービィがワープスターを操作し、ドロッチェが後ろからトリプルスターで援護するという、戦法を行っていた。

「ギャハハハハハハハハ!!ギャハハハハハアハハ!ハハハハハハア…
!」

ダークゼロは、おそらく疲れてきている。
退魔の光とぶつかることで、体の暗黒エネルギーが奪われているのだ。
その証拠に、少しずつだが、放出されている暗黒物質の量が徐々に減っていっている。

だからと言っても、カービィたちも疲れている。
だいぶ治癒されたといっても、やはり怪我はしている。
油断したら━━━━━━━殺られる!

「シネエエエエエエエ!!グサグサニナレ!!!」

シャシャッ!!

鋭い音とともに、ダークゼロから発射された、3色の星の結晶。
それも相当な数を。

「ドロッチェ!」

「わかってる!右腕やられたぶんリスク高いぞ!」

そういって、ドロッチェはまだ無事な左腕で握っているトリプルスターを、高々と上げ、思いっきり左肩から振り下ろす。

星連発銃スターマシンガン!!!」

杖の先端から、高速で星の飛び道具が、大量に投擲される。
流星群さながらの技は、ダークゼロの攻撃を見事に相殺する。

「クソッ!!」

ダークゼロの怒りはさらに膨れ上がる。

「すごい!今の技かっこいい!…あれ?でも、ボクと戦った時そんな技使わなかったよね?」

「この技は、使った後の反動がきついんだよ…」

くるくると、トリプルスターを手の内で回転させ、持ち直す。
恨めしそうに、反動を受け、ビリビリと痙攣している左肩を見つめる。

「それに…この技使ったら、たいていの奴が死ぬから、今のは特別」

「なるほど……だからボクたちの戦いで使わなかったのか…ドロッチェて優しいね」

「っ!…勝手に言ってろ。攻撃準備しろよ」

ダークゼロは、身の内であふれんばかりの怒りを、その場で放出する。
怒りは、地獄の業火となり、火柱をあげてカービィたちに向かう。

「ワープスター!!よけて!!」

紅蓮の火柱を、ワープスターはターンするようにして回避する。
空中戦では、ワープスターはかなりの回避力をもっている。

「小癪ナ!!!凍リツケ!!!」

業火の次は、氷柱の群れが、狙い打たれる。

「ポッ…ペエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!」

カービィは、スゥと息を整え、一気に氷柱を吸い込む。
台風のような暴風がおこる。
氷柱の勢いは衰え、カービィの口の中に収められてしまう。

「!?」

ダークゼロは驚愕に1つしかない瞳を見開く。

「…すげぇ…!」

ドロッチェですら、ポカンとした驚きの表情を浮かべている。

「ムグ…ムググ…!!」

3倍くらいの大きさに膨れ上がったカービィは、口を整理するように、モゴモゴ動かしている。
そして

「お返しだよ!!!パアッ!!!」

巨大な、コピー能力星が、カービィから猛スピードで吐き出される。

「ギャアア!!!」

あまりの驚きな出来事に、回避反応が遅れたのか、ダークゼロは直撃を受けてしまう。