二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: めだかボックス —色んな悩み、聞きます— ( No.2 )
日時: 2011/03/27 02:42
名前: 球磨川 禊 (ID: 2gJpuHi8)

地を蹴っためだかは、数十分前に圭一が話していたことを思い出していた。
「倒してほしい人って言うのが…俺らの担任なんだ…」
「教師…!?」
圭一の発言に真黒が唸る。
無理もない。
まさかそっちだとは誰も予想しないことだ。
それでもめだかは頷いた。
「いいだろう。その相談受け付けた。どんな理由が在るのかは聞かん。私は依頼を遂行するまでだ」
そう言ってめだかは立ち上がり、生徒会の腕章を付けて教室を出た。
倒す——ではなく、救う者として。
しかし。

「本気で行くッ!!」
めだかが知恵目掛けて拳を振った時。
知恵は笑った。
「!!?」
その場に居た皆が驚く。
めだかの拳筋は知恵に当たる処か掠りもせず、空を欠いた。
居なくなった…?
知恵は瞬間的に消え、めだかの拳を避けた。
普通の人間ならば、諸に喰らっていた攻撃を。
笑った直後に、かわした。
「どうなって…」
「あれが知恵先生なんです」
善吉の疑問に、隣に居たレナが酷しく答えた。
答えを求める様に善吉はレナを見る。
「あれが知恵先生…?」
「人間離れした動体視力と身体能力、2つを持ち合わせた言わばアブノーマル」
めだかは目を見開いていたが、直後、返し刀で後ろを振り返った。
「———なッ!?」
知恵の短い驚き。
居なくなったと思っていた知恵は、めだかの背後に回っていて、拳を振るおうとしていた。
それを素早く感知し、めだかが攻撃を繰り出す。
此方も負けじと拳を腕でガードして後ろに飛んだ。
諸にガードした知恵は少しよろめき、直ぐに体制を立て直した。
「中々、やりますね…」
苦々しく知恵が呻く。
腕は骨が軋む音を直に知恵に知らし、危険を訴えていた。
「——知恵先生も。驚いた。まさか消えるなんて思わないですよ」
めだかの顔は笑顔だった。