二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 1人VS世界。【FF Xlll】 ( No.3 )
日時: 2011/03/26 21:22
名前: Aerith ◆E6jWURZ/tw (ID: hQNiL0LO)
参照: 今現在ライトニング依存症(黙殴呪焼射蹴斬殺爆 この浮気者!!!!

第一話 「異質な能力ないと落ち着かない」by作者

#1





現:生徒会長で学校1の美人。
勉強はAll5で中間テストは常に500、期末テストは900。
毎年選抜される陸上競技大会は6年連続1位。
小学校の運動会や中学校の体育祭では彼女の振り分けられたところは必ず優勝。

・・・これ以上の優秀を誰が望もうか。

いや、逆に聞く。
たとえばこれ以上の優秀なる生徒もしくは人間がこの世に存在するのだろうか?


否。




ボランティアには可能な限り(日にちが被ってるとか以外)参加。
登下校の電車の中ではお年寄りに席を譲り。
挨拶は欠かさず。
提出物はその日に出して。

しかもめちゃめちゃ〝運〟もある。

夏祭り(いやいや妹に引っ張り出されてくるインドア派の彼女)では賞金1万円を当て。
父親がことごとく失敗していた宝くじに挑戦したところ、その借金を一気に返済できる金額を一発獲得。




———なぜ。








彼氏がいないんだ!!?




〝NANAMIFAN倶楽部〟NO.00001、設立者こと福井利子、NO.00002こと斉藤ルーシアは思った。
これだけ完璧な彼女なのに。
廊下から彼女達からしたら『様』をつけるほど慕っている少女を見つつ二人は頭を悩ませている。

「そりゃーお前、近づきにくいからじゃないの?」

後ろから声。振り向く利子。

「!そういうお前は・・・。とうとう会員1万越えを果たした〝FAN倶楽部〟に入会しない不届き者!!」

不届き者って・・・と呟いたのは倉木雅人。
説明長ェし。なんだこいつ。

「だから近づきにくいだろ?あいつ。喋んねーしな。声かけても」
「お前みたいなヤツ、我らが奈々美様と会話をしようとするのさえ虫唾が走るわ変態め!!」
「そうデス!死ぬDEATH☆」
「フキツな言葉を口走るな!それ〝タラちゃんがデ○ノートを拾ったようです〟の一コマだろ」

よくもそんなマニアックなもの引っ張り出してきたな。確かに面白いけどさ。
と作者は思ったらしいけど、俺はそんなのどうでもいいね。

「アアっ!待つデス利子!!いつのまにか奈々美様がいないデス!」
「ぬな!?探すのだ副隊長斉藤!!」
「ウーラジャー隊長!!」

何ごっこだよ。

・・・つか次移動教室だろ。パソコン教室行ったんだろ。
あと、あいつの周りではいつも絶えず爆音「バコーン!!」てるからな。
ほらまただ。





「よし!一斉攻撃だ!!行けェーーーー!!!」

パソコン教室に入室した瞬間、その入り口の人影に向かって消しゴム、シャーペンとか筆記用具中心。
順調に投げる男子生徒(雅人を除く)。中には紙飛行機を投げるやつもいる。
しかし、一番入り口付近にいた加藤が吹っ飛ぶ。

「おわっ加藤!!」  ヤ
「みんな大変だ!加藤が殺られた!!」

まだ死んでないでしょ。殺してないし。
顔は再生可能かは・・・知ったこっちゃないけど。

「ぐわっ!!」「鈴木ー!」
「どうへっ」「松っちゃん!!!」

制服だと動きづらいよね、女子ってさ。
私・・・スカートって言うもの嫌いだから。基本。
めくれないように足払いしてるけどね。・・・あ、加藤とか主力は顔面に何発か入れる。
                ヤ
「ちょっ何これ」「うっわまた戦ってる」
「あ〜・・・。待って。あと30秒で終わる」

ドッカアアアアアアアアアン!!!
ぎゃああああぁぁぁああああぁあぁああああ・・・・。

響く悲鳴と爆音。
でも着席のチャイムの鳴る50分には何事も無かったように全員座っている。
             、、、、
・・・なぜなら奈々美が座らせたから。

よく見てみ。
全員いるか確認して満足げに頷きつつ座った先生。そりゃ男子が静かだからね。
ちょっと会話する女子の皆さん。
妙に静かな男子生徒。

男子の腕は椅子の上の膝からずり落ちてぶらぶらしてるよ。
・・・とか心の中で一人ごちつ、唯一復活しているのは加藤である。

「———を開いてください。そして、F12からR34までドラッグし———」

当然奈々美は全部やり終えてる。・・・てかもうインターネット開いて普通になんか調べてるし。
え・・・笑ってる!?あの水谷奈々美が!?
加藤は目をこするも、目の前の光景は消えない。
あ。夢だなこりゃ。うん。絶対。だって可愛く見えるぞ?いや美人ではあるけど。

「へ〜・・・。そうなる?」

独り言か。
しかし急に厳しい顔になり、奈々美はマウスを動かした。まるで・・・何かに怯えるみたいに。

そして何かを検索し始める。
真剣に見つめるその先に、何があるんだろうか?
そ〜っと椅子をスライドさせる。と、押し戻される。・・・ちっ。読まれた。

「加藤君?終わったのかい?」
「!!」

教師ってまったく、嫌ぁ〜なタイミングで来るよな。しかも気配の消し方も凄まじく。
まぁこの後、加藤がその先生にしょっ引かれたのは言うまでも無い。


「加藤?いや論外。パス」
「松ちゃんでスか?いや違いまーすね。んー・・・。あ、鈴木君ですか?」
「いや〜無いわ〜。パス」

今現在、教室に入ってきた男子を見ながらNANAMI(以下略)の二人が好きな人を予測中。
彼氏がいないなら好きな人くらいは!!と試みたものの、クラスの男子はありえなかった。

ひとりだけ、二人の範囲から除かれていた男子はいたが。


「あ〜37.8℃かぁ。今日は帰りなよ、倉木君」
「はぁ。そうします」

そう。保健室へ行って、その日は早退した——倉木だ。