二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 異世界リンク! ( No.3 )
- 日時: 2011/04/10 13:17
- 名前: 野宮詩織 ◆oH8gdY1dAY (ID: CrVsa58M)
第1世界 『犬派と猫派は相容れねぇーんだよ』
「さぁ、蓮! プーを銀魂の世界に連れてって☆」
「南ちゃんみたいに言うなァァァ!!」
目の前に立っている幼女—————————プーニカ・マールスに怒鳴る。
この自称エルフの幼女のせいでよく分からない計画(というか作戦)に巻き込まれてしまったのだから、少しくらい怒鳴っても罰は当たらないよな。
「いいから早くするんだも! プーは待ちきれなくてウズウズしてるんだも!」
プーニカが特徴的なしゃべり方で急かしてくる。
「ハチミツでも食ってろ、このプー子!!」
「酷い!! プーはクマじゃないんだもーーーーーーーーッ!!」
プーニカが大声で叫びながら、俺の足にすがりつく。
こういうことをされると無下に手を払うのが難しくなるから困る。
「あー、もう、うるさいうるさい! 森にでも帰れ!」
プーニカは森で行き倒れていた訳だし、森に住んでいるか迷子かのどちらかだろうと思われるが、聞いた話によるとどうやら前者らしい。
「それが出来ればプーはこんな苦労をしていないんだも!」
こいつが言うには一人前のエルフとして認めてもらうために、色々な世界を巡り、長老に「いいことを沢山したZE☆」という報告をしたいらしい。
しかし、1人でそれをしようとしたところ行き倒れてしまい、今は助けた俺にこれ幸いと手伝いの要求をしてきている最中だったりする。
「じゃあ、1人で行けや、このボケ☆」
「うわぁ、年端もいかない女の子を助けてくれないなんて最低な人間だね☆」
「貴様、何様のつもりだァァァァ!!」
……皆さんの目には、幼女の挑発にあっさりと乗せられ、本気で取っ組み合いをしている俺はどのように映りますか?
あっ、「最低」ですか。 自分で聞いておいてなんだが、それ以上言わないで!! 心が折れちゃうから……!!
「痛いんだもーーーーーっ!! 蓮が苛めるんだもーーーーーっ!!」
プーニカが泣きだす。
あれ? 何コレ? 俺が悪い感じですか?
いや、俺は悪くないよな。
「知るか。 俺は帰るからな。 もうバカなことを考えるなよ」
「待って欲しいんだもーーーっ!!」
プーニカが再び俺の脚にすがりついてくる。
今回は泣いているため、振りほどき辛さが倍増している。
「うっ……。 分かったよ…。 お前の武勇伝作りを手伝えばいいんだろ!?」
「そうだも! 最初から首を縦に振ればいいんだも!」
プーニカは突然、泣き止み元気に言った。
マジでシバき倒してやろうか、このガキ…………!!