二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 光陰リフレクト『イナイレ短編集』リク募集中! ( No.10 )
- 日時: 2011/08/03 23:00
- 名前: 紗夜 (ID: 32zLlHLc)
- 参照: 勉強三昧。まあ受験生だから仕方ないですけどねー
紅闇様リクエスト 円堂×茜ちゃん
「あなただけじゃない」
「俺が……ちゃんとしてれば……」
そう言う円堂がいるのは屋上。立向居たちの学校の屋上だった。
「風丸も、吹雪も……」
円堂の声に、いつものような元気の良さはなかった。心を閉ざしてしまったような暗い表情の円堂。今までそんな彼を見たことのある人はいなかった。
すさまじい音を立てて降る雨は病む気配はなく、ただひたすらに円堂を濡らし続けていた。髪からぽたぽたと雫が零れ落ちる。鬼道たちが様子を見に来てから時間が経ったが、全く動こうとしないのだ。
「円堂君。」
凛々しい声が聞こえた。円堂は徐に顔を上げる。
そこにいたのは茜だった。
「いつまでそうしているつもり?」
凛々しい顔でそう円堂に質問した茜。円堂はその質問を聞いた途端に茜から目をそらした。
しかし茜は円堂を見つめ続ける。鋭い目線が円堂に向けられている。
「……自分のせいだとでも思ってる?」
はあと一つ溜息をついてから茜がまた質問を投げかけた。今度の声はさっきと比べ、少し優しい感じのする声だった。
円堂もその声の違いに少し違和感を感じたのかまた茜の方を見た。
「茜……?」
円堂の声は少し間抜けな感じのする、少し円堂らしい感じのする声を出した。しかし、茜は何も言わず、ずっと円堂の方を見つめ続ける。無言で、凛々しい目を向けて。
「……俺がちゃんとしてれば、こんなことにはならなかっただろ……?」
円堂はさっきの茜の質問に答えた。自分のせいだと思っているかという質問にだ。
「……そうやって、自分を責めてるんだ。」
円堂はまた何も言わなくなった。
「……馬鹿じゃないの。」
冷静な声が円堂に投げかけられた。
「あか、ね?」
また円堂の間抜けな声。さっきよりも驚いている感じがする声だった。
「そうやって自分を責めて、それで問題が解決するとでも思ってるの?そんた一人でどうにかできる問題じゃないでしょ!」
「でも……」
「皆悩んでるの!あなただけじゃないの!私だって悩んでるの!そんなときに、キャプテンのあなたがしっかりしないどうするの!」
その言葉を聞いた途端に円堂の顔が一変した。ハッと、何かに気付いたようなその表情を見て茜の顔が綻ぶ。優しい顔に変わった茜を円堂は見つめ続けていた。
「あなたはは一人じゃないの。皆いるの。」
茜はたたみかけるようにそう言った。優しい声で。優しい顔で。
「……おまえも、悩んでるのか?」
コクンと首を縦に振る茜。そして膝を曲げ、しゃがんだ。顔の高さは円堂と同じほどになっている。
「皆、凄く悩んでるのか?」
「うん。」
そう言いながらまた首を盾に振る茜を見て、そうかと円堂が小さく呟いた。そして唐突に下を向き、そうだなとまた小さく呟いた。
そして少し、下を向いたままだったが、また唐突に、スクッと立ち上がった。
「円堂君……?」
円堂に続くように茜が立ち上がる。
「ありがとう、茜!」
「う、わぁ!」
茜が大きな声を出したのは円堂が急に抱きついたためだ。
「本当にありがとう!!」
円堂はそう言って屋上から出ていった。
気がつけば降っていた雨は止み、太陽の光が屋上に射しこんでいる。
そんな屋上に一人残された茜の顔は真っ赤になっていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あれ?シリアスじゃないような気が……
シリアス初めの方にしかない……
一応話にそってみました。ジェネシスとの初戦あとで、風丸さんの離脱とかで落ち込んでる円堂さんでシリアスにしようとしたんです……
ホントすみません!!!!
紅闇ごめん!こんな駄文ですみません!
なんか甘が強めになってしまった!!ホントにすみませんでしたぁ!!