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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 幻月の下に唄う ーイナズマイレブンー ( No.168 )
- 日時: 2011/11/15 20:51
- 名前: 天音 (ID: P/D0CuiW)
- 参照: 参照900突破!! Thank you!!
(16) “夢幻の歌姫”、
「日本一だか何だか知らないけど強く無いんだね?」
嫌味を吐きつつフィールドを駆け上がる結祈。
必殺技など出す暇もなくスライディングは上空にかわされる。そのためフィールドは最早結祈の独壇場とでもいうべき状態になりつつあった。
雷門中の必死の抵抗も虚しくあっという間にゴール前まで辿り着くと円堂を見据えてふわりと笑った。
「これで後三点だよ、円堂君。止められる?」
「……絶対に止めてやるさ!!」
真剣にそう言う円堂。“できるものならね。”と返す結祈は余裕に満ちた表情で左手をパチンと鳴らした。
すると一瞬のうちに彼女の背後から赤黒い五線譜が広がりボールに巻き付く。どこからともなく流れてくる短調の暗い曲。
耳を押さえようとする衝動に耐える円堂を見下すかのように嘲笑うと結祈はボールを蹴り飛ばした。
「<<九重の不協和音>>。」
恐ろしいまでの勢いと耳を突き破りそうなほどの騒音がゴールへと向かって行く。
「……<<ゴッドハンド>>っ!!ーーーーうわぁああ!!」
一瞬形を見せた神の手も騒音の嵐にかき消され粉々に砕け、ゴールには吸い込まれるように赤黒いボールが突き刺さった。
「……あと三点。……残りの三点で僕に君の強さを見せてよ。」
手を押さえてしゃがみ込む円堂を見下ろし呟く結祈。
“お前の強さを見せてみろ”
「……僕が持ってない強さを。」
そういう少女の瞳には何故か悲しげな色が漂っていたーーーー
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gdgd感満載。
次から新章!!
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