二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 幻月の下に唄う ーイナズマイレブンーオリキャラ募集中! ( No.90 )
日時: 2011/10/09 17:52
名前: 天音 (ID: P/D0CuiW)

(7) 予言者の詳細

 “敵であると同時に味方である”と自分から宣言した結祈を前に雷門イレブンは戸惑いを隠せずにいた。
ざわつく彼らを見つめながらも微笑んでいる結祈が彼らの目にどう映るかは定かではないがいずれにせよ良いイメージはもたれていないことは確かだ。



「ねぇ、今さ僕は鬼道君の質問に答えたよね?じゃあ次は僕から質問するよ。」
初対面でこちらから結祈に対して名乗ってはいないのに一方的に名指しされた鬼道は“何故俺の名前を知っている”と発言したが“今、この場で発言しているのは僕だ。”と一蹴され仕方なく黙る。


 「何で一ノ瀬君と土門君は僕の居場所がわかったの?」
最初と同じ高いトーンの声に戻り問う。
またもや名指しされ驚いた一ノ瀬と土門だったが答える前に秋が話しに割りこんだ。
「廊下で休んでたらたまたま寮生の人にあったの。その人に聞いたら屋上にいるって……確か花園さんって女の子よ。」
花園という言葉が出た途端結祈が“え?”と声をあげた。
「木野さん……それは確か?絶対に花園って言ったの?」
確かめるようにゆっくり言葉を紡ぐ結祈。わずかだが語尾か震え目線も泳いでいて先程までの堂々とした態度はどこかに消え去っていた。
「えぇ……そうよね春菜ちゃん。花園さんよ?花園 永恋さん。橙色の髪で目がオレンジ色と黄色の……」
「そうですよ?花園さんです。間違いありません。私が名前教えて貰ったんですもん。」
秋と、その問いかけに応じた春菜は顔を見合わせて頷く。
その様子を見た結祈は何かを告げようと口を開いたが声を発する前に何者かの声によって遮られることとなった。


「花園 永恋?そんな奴、寮生どころか鏡花の生徒名簿にものってないぜ?」
大部屋の入り口で壁にもたれ腕組みしながら少年が微笑んだ。