二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 雅恋 ( No.5 )
日時: 2012/02/18 10:30
名前: 茉莉花 (ID: prO3xdH6)

第二話

初めて来た晴明様の屋敷は初めてというより懐かしいと思えた
そこで待っていたのは私と同じくらいの少年、
まるで、燃えるような炎だと思った
火の赤。それが、そのまま少年の姿を象っている
そんな風に思えた
壱「その女、誰」
柔らかく光を放つ赤銅色の髪、
輝くそれを受ける頬は、いまだ丸みを帯びている
肌が透けるほどに艶やかで、
けれど、くるりとした大きな瞳は少年独特の強さを示していた
私はその存在に驚いてしまった
旅をしている間晴明様くらいしか綺麗な人を見ていなかったけどこの少年も綺麗だなぁ
晴「旅の途中で作った式神四号だ」
壱「こいつの世話をするのも僕なのか?」
晴「そうだ壱号、お前達が世話をしろ」
この人たちひとを動物みたいに言ってるし
壱「式神を増やすのは勝手だけど参号の時といい世話を押し付けられる僕の身にもなってよ。」
壱号と呼ばれた少年は苛立った様子で言った
一応知識はちゃんとあるんですけど(怒)
その怒りを抑えて
白「よろしくお願いします」
壱「僕の名前は壱号、お前と同じ晴明の式神だ」
自分の名前言った方がいいかなぁ
晴明様に口止めされていたけど…
白「私の名前は式神四号の白蓮といいます」
壱「…っ!こいつにも名前があるのか!」
名前を言った後上からため息が聞こえた
おそらく晴明様だろう…
睨んでるし…
晴「おい、四号。」
晴明様が低い声で言ってきた
晴「私との約束を忘れるな」
白「わかっている」
思わず口調が戻ってしまった
壱号くんには聞こえていない
ついあの時の絶望がよみがえりそうだった
その時私と同じ顔の女の子が走ってきた