二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 君の隣で [テニスの王子様] ( No.7 )
日時: 2011/12/24 17:12
名前: 花 ◆tZ.06F0pSY (ID: aOaK6BPB)

クリスマスだ、リョーマの誕生日だ!!
……ってことで、憂花ちゃん、祝っちゃいましょう!!


             【番外編】

         — Happybirthday.Ryoma —


白い雪。灰色の雲。
窓からそれを見上げた憂花は、ほぅ、と息を吐いた。


「雪……。あれ??遊びたくなって来た……」

「絶対ダメです」


美咲に制止され、憂花はブーブーと文句を言う。
そんな時だった。家の電話が鳴り、美咲がでる。そして憂花の方を見ると、リョーマの名を出した。


「もしもし??」

『……もしもし??あのさ、今からうち来ない??美咲さんも一緒で良いし』

「リョーマのうちっ?!行く行くーっ!!」

『ん。寒くないようにしてきなよ。……じゃ、待ってるから』


電話をきると、憂花はバッと美咲の方を見た。
美咲は事が分かってるようで、「はいはい、行こうね」と呟くと用意をし始めた。


(あ、1番大事なもの、忘れないようにしなくちゃ)


フフフ、と憂花は楽しそうに笑うと、急いで準備にとりかかった。


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*


「「おじゃましまーす!!!」」

「おっ、べっぴん美咲ちんにべっぴん憂花じゃねぇか!!入れ入れー!!」

「うわぉ、南次郎久しぶりィッ!!相変わらず暇してるねぇ!!」

「じゃかぁしいぞ、美咲ちん!!べっぴん憂花、うちの坊主が自分の部屋で待ってるから、とっとと行ってやってくれ!!」

「はい!!分かりました!!」


越前家に到着した憂花は、急いでリョーマの部屋に向かった。
コンコンとノックをして、リョーマの部屋に入る。


「——憂花」

「ふふふ、お邪魔してます、リョーマっ!!」

「ん。入って。ここ座ってくれたらいいから」


リョーマの部屋にある机の上には、お菓子や飲み物、その他諸々が置いてあった。
憂花は嬉しそうに笑いながら座ると、リョーマの方を見た。その視線に気づき、リョーマも柔らかい笑みを見せる。


「……今日って、クリスマスだよね」

「ん、そうだね」


リョーマが何かを確かめるような目で憂花に言ってくる。
憂花はその理由を知りながらも知らないふりをし、あくまで普通の表情で言った。


「憂花はプレゼント何貰うの??」

「新しいリボン。青ばっかりじゃ飽きてきちゃうし」


ふふふ、と笑って憂花が言うと、リョーマが笑った。
そして背後から箱をとりだすと、憂花にさしだした。


「これ、俺からのクリスマスプレゼント。ちなみに予感的中」

「え?!じゃあ……」


いそいそと憂花が箱を開けると、そこには色とりどりのリボンがあった。
赤、黄色、水色、緑、橙、ピンク、瑠璃……どれも綺麗である。


「すごーいっ!!ふふふっ、ありがとう、リョーマッ!!!」

「喜んでもらえたなら良かった。……で、憂花はなし??」

「そんな訳ないでしょ??……これ、誕生日プレゼント」


憂花は用意していた箱を取り出すと、リョーマに差し出した。
リョーマは緩みそうになる頬をおさえつつ、その箱を受け取った。早くあけたい衝動を抑え、ゆっくりと開ける。


「——!!これ……俺がほしいって言ってた……」

「うん。……どうかな??」


リョーマがほしいと言っていた、新しいラケット、シューズ。そして、青い光を放つ、小さな石のついたネックレス。
それをリョーマが見つけたのを確認すると、憂花は微笑んだ。


「そのネックレス、ペア物なんだよ。……ほら」

「——……ホントだ」


憂花の首にかけられていた、ピンク色の光を放つ小さな石つきのネックレス。
それを見て、憂花がとても可愛らしい笑顔をしているのを見ると、リョーマはだんだんと顔が赤くなるのを感じた。


(ヤバ……。嬉しすぎて死ねるかも)

「……どうかな、リョーマ。もうちょっと良い物が……よかった??」

「——なわけないじゃん。ホント嬉しい、本気で嬉しい、超嬉しい。……どうやったらこの喜びを上手く伝えられる??」

「充分に伝わってきました、良かったです」


ふふふふ、と憂花は微笑んだ。
リョーマもつられて微笑む。……が、とんでもない意地悪を思いついた。


「これは誕生日プレゼントだよね??……クリスマスプレゼントは??」

「え……えぇっ?!」

「ないんだ。ふーん、ないんだ……」

「あ、えええええっと、よ、用意する!!用意するから、まっ——」


——部屋に響いた小さなリップ音。頬に残っている温もりに、憂花は目を見開いた。
すぐ目の前のリョーマの顔を見つめれば、ニヤリと妖艶な笑みを見せた。


「これで充分。……もしかして、もっとくれる??」

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!!そんなわけないでしょーっ!!!」


必死になって叫び、ポカポカとリョーマを叩く憂花の姿を見て、リョーマは微笑んだのだった。



(なんか、幸せだなって感じる)
(……リョーマはSだよ) 
(そんな事言ってていいの??)
(え)
(……お菓子全部くっちゃうよ??)
(ちょい待ちッッ!!!)


*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
      

 **アトガキ**

Happybirthday、リョーマ!!
……って感じでかきましたが、な ん だ こ れ 。
すいませんすいませんすいません!!!(汗)
とにかく憂花とリョーマがかきたかったです。

リョーマがデレすg((((


読んでいただき、ありがとうございました!!!