二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ぬらりひょんの孫 忘れないよ 第二章 ( No.91 )
日時: 2012/01/29 08:59
名前: 遥香 (ID: JFBEfYhr)

やっほー来たぜ。サボり気味の遥香です。



さて亜鶴から頼まれた更新をします♪




第三話  誘い   (千里視点)





車は山の奥を走って、やっとおばあちゃんちについた。おばあちゃんちはなんと神社の敷地内にある。神社名は藍佐和(あいざわ)神社。藍佐和というのは母方の名字。藍佐和神社はとても歴史ある神社らしいが…私は歴史に興味なんてない。


車のドアを開け、私は土の地面を久しぶりに踏んだ。今までは飛行機に乗って、それから何時間もレンタカーにいたせいか疲れが溜まった。ふぅーと深呼吸した。空気が綺麗だなと思った。改めて田舎の良さを思い知った。


「千里、お前の荷物を運ぼう。」とお父さんが言う。うんとうなずき、服が入っているリュックを手に取った。先にお父さんが荷物を持って、家に入っていった。私はその後に続いて、入ろうとした。



「重いな…」いったんリュックを地面に降ろした。少しの間休憩。


—————この時、私は油断した。




ぞくっ!
急に体が振るえ出し、心臓の鼓動が速くなった。殺気?のようなものが感じられたから。


びっくりしながら、あたりを警戒しながら見回す。すると神社の横にある森の手前に一人の女の子がいた。女の子は私を見て、かわいらしく微笑む。その子は私に向かって、手招きした。


…おいで、おいで


口が発しない言葉が聞こえる。その声が頭の中を支配した。操られる。
自分ではもうコントロールがきかない。


私は足を動かし、ゆっくりゆっくりとその子の方へ向かう。







そしてその子の横にたどり着くと、その子は私の手を握った。小さく、とても冷たい手。死んだ人の手のような。何もぬくもりが感じ取れない。



「行きましょう」と私の顔を見上げ、また可愛らしく微笑み、そう言う。



((行っちゃあ駄目っ!!))頭ではこう考えているのに、体が言うことを聞かない。そのまま一歩、一歩歩き出す。足の方向は深い森の中へとっ…





((駄目っ!!嫌っ!!))涙は頬を伝い、彼女と歩き出す私。体もコントロールできない、声もでない。まるで金縛り。
そんな私を見て、彼女は楽しそうに笑っていた。






—————二人の行く先は?



              



               続く…









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