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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 金木犀で創るシャングリラ (inzm/小説集) ( No.47 )
- 日時: 2012/02/16 17:43
- 名前: さくら (ID: te9LMWl4)
- 参照: 鴻鵠飛翔_
世界に羽ばたけ、英雄よ。
一人の少女が居りました。
綺麗な蜜色の髪をした女の子でした。
其の手は、誰かさんの血の紅で染まっていました。
其の子と良く似た、同じ髪をした女の子が言いました。
「さぁ、今でも見飽きない遊戯を、最高の遊戯を私に見せてください!」
狂った世界。
如何する事も出来ないのか。
護る事も、壊す事も。
只、最初から引かれたレールの上を走りながら、邪魔するものは視界から消し去り、
自分が誰かに消されるまで。
「ねぇ、お前は、“正義”で一番大切な事を知っているか?」
この世では、誰もが正義の味方になりたがる。
正義の味方の第一条件。
それは、どれだけ自分に“力”があるか。
幾等正しくても、弱ければ死ぬ。
正義は、偽善や悪に、押し潰される。
そして、新しい考えが生まれる、
今までの、“偽善”や“悪”が、
晴れて、“正義”になれる。
こうして世界は成り立って来た。
「だから、正義は必ず勝つって、言うんだ」
誰かが、前に言っていた。
今までの、私達が信じていた“正義”は、本当に“正義”なのだろうか。
正しい事とは、何だろう。
信じていた正義は、正義の形をした偽善や悪なのかもしれない。
悪が勝てば、正義は悪になり、悪は正義になれる。
こうして生まれたのが、
「魔聖対戦。所謂、只のコロシアイ。」
「でも、只のコロシアイなのかしら?」
「結局は、誰が正しくて、誰が正しくないのか、分かんないね」
じゃあ、ケリをつけよう。
勝負をしよう。
—————……勝った方が、正義だ。
240209
お題は「TV」様より。
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