二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 金木犀で創るシャングリラ (inzm/小説集) ( No.53 )
- 日時: 2012/02/24 18:37
- 名前: さくら (ID: te9LMWl4)
- 参照: 期末テスト終わった。あ、ちょっと逝って来ますぶもももも。
———虹色の女帝は、理想郷で何を想うか、
「さぁ、手を伸ばして!伸ばしたら届くのよっ!!私は欲しいの、その強さがッッッ…!!」
生存する事こそが大罪の、神の代理人。
強さばかりを求め続ける彼女の運命は、あの時既に終わっていた。
———正義を盾に彼女は月冠を振り翳す。
「貴様が名乗る必要は無い。だが、私の名だけはその身体に焼き付けて置くんだな。貴様を殺す、女の名だ」
まだ幼き王の、革命ごっこ。
正義を知り、未だその終を成せてない。護りたいモノも護れず、自分独り生きる不甲斐無さを、此の理想郷で、実感した。
———白黒の龍を操りし皇女の運命は、
「大丈夫。君が死ぬ事なんて無い。人間も魔族にも、死んでも良い命なんて一つも無いんだよ…!」
咲き乱れろ、神桜よ。
彼女が得た純白の代償とは、何か。その優しさの下に、散れ。
———その割れた硝子の靴を伯爵令嬢は、
「着飾ったドレスを脱いだ汚い私でも、貴方は探してくれますか」
紅蓮華で壊れた時計を眺める少女の元に12時は来ない。
出来れば此のまま、貴方と一緒に。
———お使い放棄した赤頭巾に神が与える罰は、
「ヤダヤダヤダヤダヤダァ!!幾等姉ちゃまでも此れだけは譲れないもん!!」
赤色頭巾は幾等頑張っても弱いまま。仲間の荷物と成りながら、一生を過ごす。
何故なら其れが、課せられた、罰だから。
———最高の悲劇はもう終わりました。
「悲しい時は泣きなさい。きっと誰かが助けに来てくれる」
いっその事、流した涙で溺れてしまえたら楽なのに。
———荊の向こうで待っていますから、必ず。
「相手は動きを見せてる。…今夜が、勝負」
あの時確かに一生分の眠り気を使い果たした。
眠れない眠れない、今夜も貴方を想えない。
———恋も叶わず、人魚にも戻れず、泡になって消える事も出来ず、
「…やっだァ、何この子。ねぇ姉様、こんな薄汚いの早く捨てちゃいましょうよ!」
“最後まで私を愛してはくれなかった人、やっぱり殺しておけば良かった。”
最初から彼女が悪かった。あの嵐の夜、水面から顔を出した事自体が過ちだった。
———朽ちた塔にぶち抜いた髪の毛を放り投げる。
「前に誰かが言っていたわね。“人の愚かさは世界より広い”。じゃあ、魔族だったら如何なるの?」
あの、兎の様に小さい窓から見上げた空は、驚く程蒼かった。
嗚呼、きっと誰か死んじゃったんだ。涙の色は、空の色。
———馬鹿だねアリス。お茶会は君を殺してしまってからさ。
「馬鹿だね帽子屋。なら私は隣の三日月兎を殺して晩餐会にでも出してあげましょうか」
其処のパンプキンケーキは私の中に取り込まれる。
金色の昼下がりに沈没。白桃色とスカイブルーが混じる。
———神焦がれた王冠の護り人。
「…光を愛せずして、何を愛すの」
神秘な少女に課せられたのは、“聖書”の生贄となる、鍵。
その尊い命は、愛した神にも光にも、護られなかった。
嗚呼、所詮片想い。
+ +
memoという名の只のりむうのパクり((
今回は、オリキャラとか入れました。
順番は、上から「虹彩→珠琴→サクラ→シンデレラ→赤頭巾→ジュリエット→眠り姫→人魚姫→ラプンツェル→アリス→紗輝」です。
あ、「紗輝」新キャラ。実はずっと前から書こう書こうと思っていたキャラです。
モデルは親友だったりして(((