二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ととモノ。】鬼畜生徒のテキスト ( No.41 )
- 日時: 2012/06/16 22:00
- 名前: 獅子桜 俺 ◆zuYkW5SYP6 (ID: TjCRtQ22)
【補習3枚目 ゼロム達が睡眠する時にあった話。】
さて、以前にちょっと触れた(二十三時限目)、海上のゼロム達の話をしよう。
それは、睡眠時間に起きた……。——
「——……」
ゼロムは、月に照らされる海を、うっすらと目を伏せ、見ていた。
船旅で疲れもあったのか、他の生徒は皆、眠りについてしまっていた。
「……静かだな。 しかして、それも良かろう」
ゼロムが静かに、そう呟いた時に……。
コンコン
「……? 入って良いぞ」
「失礼します」
扉を叩き、部屋に来たのは、謎のぬいぐるみを抱きかかえたフィナーレであった。
「珍しいな、お前が来るとは……その人形、何?」
ゼロムは、継ぎ接ぎだらけの人形を指差し、聞いてみた。
「これですか? ……これはですねぇ……ミナツキが居ない時、こうやって抱いて、私の心の穴を埋めるんですよ……フフフ……」
「こえぇわっ!? んなファンシーでクレイジーな人形を思い人と思う世界は必要ねぇっ!」
壊れかけたフィナーレに対し、ゼロムは怒鳴りつけ、用件を聞くことにした。
「んで? 一体どうしたってんだ? こんな夜中に?」
「ああ、それはですね……」
フィナーレは一旦言葉を切り、ゼロムに言った。
「……一緒に、寝てほしk「四季のとこに往くのが俺にとってもテメェにとっても幸せでございますぜ」……四季は、寝たわよ」
「マジですか?」
ゼロムは我が耳を疑い、フィナーレに聞き直すことにした。
「もう一度聞くぞ。 俺等の中で、俺とアンタしか起きてねぇで、四季はネバーランド逝ったと?」
「そうよ。 そしてネバーランドは読者に対して掴みはイマイチだし、死んでないから、『逝った』とは言わないと思うわ」
「メタ発言、良くねぇ」
ゼロムは、さり気ないフィナーレにツッコミを入れ、ため息を吐き、言った。
「……まあ、1人で寝れんとのことですな……」
「ええ……」
「……しゃぁねぇ」
ゼロムは諦め、ベッドの布団に潜り、フィナーレに背を向け、手を振った。
「別に良いぜ。 一緒に寝てもよ……」
「……俺は、テメェや四季の、パーティーリーダーだからな。 この程度の、聞けなきゃ人として腐ってらぁ」
「……」
……こういう時に、格好良くなるゼロムであった……——
※寝る際、ゼロムをミナツキと思ったのか、ゼロムをクラッチし、締め上げたとの事でした。