二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 皓々と照る月 【REBORN】 ( No.1 )
- 日時: 2012/06/07 21:24
- 名前: なゆ汰 ◆TJ9qoWuqvA (ID: 6vo2Rhi6)
東城夕。13歳。春に並盛中学校に入学したばかりのピッカピカの一年生。しかし中学校に入学して何が変わるわけでもなく、淡々と同じことを繰り返し、平凡に生きるつまらない毎日を過ごしていた。だからといって別に平凡が嫌だというわけではなく、むしろどんと来い!みたいな感じだ。非凡などいらない。私は普通に生きていきたい。普通の男と結婚して普通に子供産んで普通に死ねればそれでよい。普通という言葉が多すぎて目がチカチカしてきた。兎に角もつまり、私は平凡に生きている平凡な女子中学生だ。
2年A組。出席番号は8番。クラスメイトは学校のマドンナ、学校一ダメな男、学校のエース(ただし野球のみ)など。平凡を望む私には少々個性が強すぎる面々だが、そんな人達とも離れすぎてるわけでもないし近すぎるわけでもない微妙な関係を保ちながら、何事もなく毎日を過ごしてきた。
けれど最近、身の回りで平凡とは言えぬ事件が起き始めていた。学校一ダメな男(沢田と言ったか)が、なにやら学校のマドンナである笹川さん(だっけ?)に告白したらしいのだ。しかも上半身裸で。勿論笹川さんは驚いたらしく逃走。当たり前だのクラッカーだ。古いとか気にしない。ともかくそんな沢田に激怒したある先輩が、沢田に喧嘩を売ったらしいのだ。この喧嘩が行われるのが今日らしく、ぞろぞろと見物客となるであろう生徒達が教室を出て行く。すると、その中の一人らしい女子が話しかけてきた。
「あれー、東城さん行かないの?」
「うん。興味ないから。」
「ふうん。勿体ないのー。持田と沢田の喧嘩なんてなかなか見られないよ?」
ほう。あの笹川さんの彼氏ヅラしてた先輩は持田といったのか。女子はつまらなそうに口をとがらせ、教室をでていった。ああ、うっとうしい。どうでもいいっつの。喧嘩如きでぎゃーぎゃー騒がされるのも迷惑だわ。と心のうちだけで毒を吐きながら溜息をついた。人間ってめんどくさい。まだ読みかけの本を開いた。どこまで読んだっけな。
後日、聞いたのは、沢田の勝利という言葉だった。なんかよくわかんねーけど持田ざまあ。
@宙に舞う、続きは延々と (標的01)