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　prologue


この世界は、天の川に似ている。それは、流れ、という意味でである。

時間の流れだったり、流行だったり。そんな大きな流れがあって、世界が成り立っている。


その流れからはずれた人は、逸れ者だとか、そう言うふうに言われる。
そして、そんな中には、自らの意志でもないのに逸れ者にされる人もいる。人の言葉によって。集団の弾圧によって。


だから、世界はひどく、身勝手なのである。いや、正しくは、集団になった人間がひどく汚いだけなのかもしれない。


そして、そんな人のせいで汚くなった、世界の流れ。









そんな流れに、逆らおうとする、馬鹿な少年が、一人。