「…妖怪の匂いがプンプンするのです」章樫館の前に立つ、一人の幼い少女。異様な雰囲気を発しており、周りにいた主婦たちは気味悪そうに少女をみつめている。ねこ耳のついたフードを深くかぶり、表情が見えない。「お兄様もどうしてSSなんかに…」そうぶつぶつと呟きながら、何のためらいもなく章樫館に近づいていく。そして、とうとう玄関に着いた時、玄関は目に見えない何かに破壊された。少女は小さく笑った。