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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 第一話 ( No.6 )
- 日時: 2012/08/06 23:18
- 名前: 時橋 翔也 (ID: NihAc8QE)
「あー今日も練習大変だったねー」
「そうか?」
「…ランニングは確かに疲れたね」
部活が終わった頃には、もう7時を過ぎていた
天馬はユニフォームからジャージに着替える
「天馬一緒に帰ろー」
「うん いいよ」
親友の信助に天馬は言った
「剣城と狩屋も一緒に帰ろうよ」
「うん」
「かまわない」
剣城と狩屋は言った
四人は着替え終り、サッカー棟を出る
もう秋のせいか、空は暗かった
「この前のテスト何点だった?」
「数学がヤバかった…」
「一応全部90点台」
「剣城今度勉強教えて〜」
天馬がそう言った時だった
河川敷が見えてきた
道路の周りには警官達がうろちょろしていて、黄色いテープが一ヶ所に張ってある
「なんだろ…」
狩屋は呟く
「事件かな」
「だったら雷門中に連絡してくるだろ」
剣城は信助に言った
「…事故があったんだよ」
すると天馬は言った
「事故?」
「昨日の休日、どしゃ降りでさ、サッカーボールを持った少年がトラックにはねられたんだ」
「へー」
河川敷で事故か…
剣城は思った
「少年は?」
「死んだよ、無惨な状態だった」
「…天馬くんやけに詳しいね」
「だって…現場を見たから」
天馬は言った
「…行こうぜ」
剣城に言われ、三人は歩き出した
——————
「…あった、これだ」
そう言って狩屋が見つけたのは、今日の朝刊の記事
『河川敷で事故 はねられた少年死亡』
記事を読むと、天馬が言っていた通り、遺体の状態はひどく、いまだに少年の身元は分からないらしい
「…『河川敷事件』か」
新聞に書かれたこの事件の名称を見て、狩屋はため息をついた
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