二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 織田信奈の野望  ( No.1 )
日時: 2014/08/31 06:17
名前: ぜにがた (ID: vokdlDRO)

気がつくと、そこは低い藪の中だった。

「くそっ!なんなんだよここは?」

頭にかかる小枝を払いながら、風間龍介は覚醒したように頭を回転させた。
(確か、外出から帰ってきて親父の武器があるガレージを物色してて・・・)
しかしどう見ても今は昼、辺りガレージどころか建物一つない。
とりあえず腰に手をやってみる。
ホルスターにはM9ピストルなかったが
そこには愛用のナイフの柄があった。
幅5センチ、長さは約70センチ、先20センチが両刃で残りは分厚い峰になっている。
(ようやくましなことが一つあったか)
短いため息をつくと意識を戻す。
さぁて、これからどうするかな?
また考えにふけろうとしているとターーンと銃声が。
龍介は流れるような動作で一気にナイフを鞘から抜き、低く構えた。
(耳にしない銃声だな、今まで聞いたこともないものだ)
頭の中できいたことのある銃声のすべてを思い出し、どれにも当てはまらないことを確認した。
(いったいここはどこなんだ?)
龍介は息を殺しながら、藪をかき分けた。