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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 織田信奈の野望 「「未来の力!?」」 ( No.12 )
- 日時: 2013/06/27 20:07
- 名前: ぜにがた (ID: ghr1KOVp)
本堂到着。
だだっ広い庭の横にある縁側には、三人が正座していた。
犬千代と龍介、そして道三の小姓と思われる、おでこの広い少女。
おそらくあれが信奈の言っていた凄腕の小姓だろう。
しかし挨拶は目を合わせたぐらいだ。
いまは、
「やべっ! 足がしびれてきた。・・・足のしびれない座り方ってどうやるんだって?」
と、龍介が騒いでいるが、幸いなことの信奈がまだ来ておらず、会合はまだ始まっていない。
すでに本堂には美濃の蝮、斉藤道三が腰を下ろしていた。
老いているが、体は締まっていて歴戦の侍、と言う感じだった。
しかし今は扇子を閉じたり開いたり。
三十分ぐらいしたころだったか、さすがに気になり犬千代に
「信奈はどうしたんだ? 遅くね?」
と聞いてみた。
「・・・姫様は着替え中」
「着替え? なんでそんな・・・」
そのタイミングはかったように、やっと信奈が現れた。
「美濃の蝮、待たせたわね!」
しかし信奈の方を見た道三と龍介は、同時にお茶を吹いた。
(龍介のお茶はバックの水筒から)
なぜなら、そこには華々しく着飾った、信奈がいたからだ。
あ、あいつ・・・本当に信奈だっけ・・・
龍介は、戦場で会った時からの信奈の顔を思い返した。
さっきまでは、すすで汚れて分かんなかったけど・・・案外・・・めちゃくちゃかわいくね?・・・
信奈は結んでいた髪をおろし、最高級の友禅染の着物に身を包んでいる。
それらは、信奈のをさらに輝かせて見せていた。
それが、動揺に拍車をかけていた。
そして龍介と同じく、道三もまだ落ち着きを取り戻せないでいた。
いいあらわせないものでも見ているように、口を開閉させていた。
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