二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 織田信奈の野望 「「未来の力!?」」 ( No.18 )
日時: 2013/04/29 18:19
名前: ぜにがた (ID: /8RPd6Ii)

「自分の夢は自分で叶えたい。確かにその気持ちも分からなくもない。
だが、生きているうちに、日本統一なんて大それたこと、果たしてできるかな?」

道三はうなりながら口を開いた。

「小僧・・・おぬしが本当に未来から来たとゆうなら、一つ、聞かせてくれ」

龍介の後ろでは、道三の従者が刀に手をかけていた。

「答えられる範囲でなら」

その言葉はまるで遺言のように聞こえた。

「ワシは、この斎藤道三の名は、後世に語り継がれているか?」

「ああ・・・、あんたは、ちょっと社会が好きな奴なら、誰もが知る有名人だよ」

「そうか、それならばよい」

道三はパンと手を叩くと、信奈に向き直った。

「信奈どのは実に素晴らしい足軽をお持ちだ。わしの気持ちはもう決まったわい。美濃は我が娘、信奈に譲る!」

信奈の瞳は、すこし潤んでいるように見えた。

「本当にいいの?蝮」

と信奈が聞くと道三は、笑いながら「我が娘の為じゃ」と答えた。
その後、道三は信奈と話をして、譲り状を書き、

「信奈どのの美濃入りの準備をせねば」

といい、正徳寺を後した。
こうして、あわただしく会合は幕を閉じたのだった。