二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 織田信奈の野望 「「未来の力!?」」 ( No.19 )
- 日時: 2013/05/03 23:20
- 名前: ぜにがた (ID: LWAPAHAd)
会合を終えた信奈は、尾張の本城の清洲嬢に向かう途中、今回大きな役割を果たしたバカざるのことを考えていた。
(なんなの、あいつは! 未来からきたとか変なことほざくし、私のほうがよっぽどましに見えるほど変な服着てるし。
そのくせ、蝮のことを言葉で丸め込むし・・・
あー!バカざるのくせに)
信奈は出発する前に、龍介を足軽に取り立てた。
つまり、正式に龍介は尾田家の一員になったということになる。
さい先のいいスタートだった。
清洲嬢に着くと、信奈は
「このサルにすみかを与えときなさい」
とい言って、犬千代に龍介を案内させた。
「・・・龍介はうこぎ長屋に住むことになった。」
「なんでうこぎ長屋って言うんだ?」
犬千代の後を追いながら、龍介は聞いた。
「・・・長屋の庭にたくさんうこぎが生えているから」
「なるほど、じゃあ食い放題だな。」
「・・・着いた、隣は犬千代の家、おとなりさん」
案内されたのは、何軒もの平屋を連結されたような建物の、一番はじっこの部屋だった
広さは六畳ほど、外にはうこぎの生け垣が。
「いやー得体の知れないこんな世界に来たのに、早速生活できる家がみつかるなんて、ラッキー」
「・・・らっきー?」
犬千代は首を傾げた。
「運がいいってことだ」
「南蛮の言葉?」
「そうだ、難しいけど未来だとみんな勉強するんだ」
「龍介はぺらぺら?」
「犬千代の目が、期待するように潤んだ
「I am glad to be heighbor with you!」
(あなたが隣人で、私はとてもうれしい!)
「すごい。」
「Thank you」
犬千代の表情が驚きに変わった。
「犬千代も、がんばればしゃべれるようになる?」
「いつか教えてやるよ、俺は厳しいぞー」
「・・・やさしくおねがい」
「・・・いけない誤解を招くからそうゆうのやめて!」
その後、犬千代におそわりながらうこぎ汁を作っていると。
60は越えたであろうじいさんが入ってきた。
「おうおう、なんだかにぎやかだのう」
「?誰だこのじいさん」
「・・・この長屋の主。浅野のじいさま」
(主って・・・、ここは沼かっ!)
「おお、小僧おまえさんが信奈さまのサルさまかえ」
「俺はサルじゃねぇ!よく見ろ。本物の人間だろうが」
すると、下から
「でも、長屋中信奈さまのサルがきたと評判ですぞ」
と、声がした。