二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 織田信奈の野望 「「未来の力!?」」 ( No.21 )
日時: 2013/06/23 00:47
名前: ぜにがた (ID: JQeqCE/N)


「なるほどねねは算盤をやってんのか。どうりであんなに早く計算ができるわけだ」

「勘定などならお任せですぞ。」

龍介たちは、全員で和気あいあいとうこぎ汁を囲んでいた。

「・・・とまぁ、そんな感じでこれからここに住むことになったから、よろしく頼むぜ」

「ちゃんとお世話してあげるですぞ、サルさま」

龍介は二杯目のうこぎ汁をよそった。

「だから、俺はサルじゃないって言ってるだろ。信奈が勝手に言ってきただけだって。・・・熱っ!」

「大丈夫、信奈さまは商人でもサルでも、働き者なら差別しないで取り立ててくれる」

ポン、ポンと、犬千代が肩を優しくたたいてくる

「犬千代・・・、ぜんぜんフォローになってないから、それ。むしろとどめ」

一同が陽気にわいわいと大騒ぎしていた、そのとき
門の外から、乱暴な若侍の怒鳴り声が聞こえてきた。


「一体なんだよ、うるさいなぁ」

足腰の弱い浅野のじいさんのは待っててもらい、龍介たち三にんで外に出ていった。

外には十人以上の若侍が、馬の乗って浅野屋を取り囲んでいた。

「我らは織田勘十郎信勝さまの親衛隊だ!」

「信勝?・・・ああ、信奈の弟だっけか?」

龍介は、犬千代に囁いた。

「そう。姫さまの唯一の姉弟」

(珍しく、ちゃんと男だったな・・・)
龍介は、面倒ごとになる予感をかんじながら、前に進み出た。
まわりには、かなりの人だかりができてる。

「あいにく、この長屋の主は出てこられないんで、代わりに俺が。」

とりあえず、身分の差を考えて片膝を着く。

「この家に、未来からきたとほざくサルがいるときいた!。われらはそれを見物にきたのだ」

(どっからそんな噂ながれたんだよ!)
「不本意ながらたぶん俺のことだ・・・」

いらいらが募っていくのを感じながら、龍介はたちあがった。

すると、白い馬に乗ったいかにも貴公子ような少年侍が馬を下りて近づいてきた。

「うつけの姉上が動物を拾ってくるなんて珍しいのでね、僕もこの目でサルとやらを拝みに来たのさ」

高級そうな着物を身にまとい、まるで人形のような顔立ちの少年だった。

「姉上・・・すると、あなたが織田信勝で?」

「いかにも。・・・ふうん貴様がサルか。確かにおかしな格好をしている」

「礼儀だけはなっているようですね若殿。」

「まあ、人間とサルでわ身分が違いすぎますから、当然でしょう」